昨日の朝、ほぉちゃんが、私の作業場に来て、「先日の松脂購入させてもらえますか?」
ほぉちゃんというのは、職業実習で近くの高校から来ている女の子です。
本業の鉄の工房の方へ来たのですが、ネオちゃんが同じ会社のという事で、光舜堂も見学に連れてきたのです。
楽器を作っているということで、大変興味を示していました。
彼女は音大を目指しているヴァイオリン弾きさんだったのです。
そこでネオちゃんは、「今度はヴァイオリン持ってきて」と。
明くる日、早速ヴァイオリン持ってきたほぉちゃんに「寂光」を弾いてもらいました。
現在使っている高額な松脂の上に直接です。
後は言うまでもなく、ほぉちゃん満面の笑顔です。
2,3日して、先ほどのことばです。
「先日の松脂購入させてもらえますか?」
「うん!どうしたの?」ネオちゃん
「毎日弾いていたら、次に以前の松脂塗ったら弾きにくくなっているのに気が付いたのです。弓が重く感じて!!明日レッスンがあるのであの松脂欲しいのです」
音大を目指しているほぉちゃんとしては、一日普通に4,5時間以上弾くのだそうです。
でも以前使っていた松脂に戻したら、「なんだか弓が重く感じて上手く扱えなくなった気がするのです」
一度光舜松脂を弾くともう元へは戻れないですね。
まあ松脂のせいでうまくなるわけではないでしょうが、光舜松脂に切り替えてできることが増えた、楽に弾ける!という方は多くなったようです。
光舜松脂を塗って弓を弾くとその抵抗のなさに驚く人も多いです、なんだか引っ掛かりを感じないのに音は今までの物よりはるかに大きくなる。
回りで聞いている人はさらにそれを感じるようです。
そのせいでしょうか、プロやアマチュアのオーケストラのヴァイオリン弾きさんの中にじわじわ広がってきています。
先日もあるプロのチェロ弾きさんが工房へいらして、いくつか松脂を試してもらいました。
チェロケースを開けたら、中に桐の箱が、それを開けたら光舜松脂が沢山。
いろいろ試していただいているそうです。
「以前は、あの高額な松脂を使っていたのだが、もういらないですね」
そう、その高額な松脂、ちょっと嫌な思いもあるのです。
私もヴァイオリンを作る上でいくつかアドバイスをもらっていたりしたヴァイオリン工房があります。
光舜松脂を作り始めたころ、試してもらいたくて行ったところ、「うちはあの松脂が最高だと思っているから他はいらない」と、試してももらえなかったのです。
おいおい、ケンモホロロとは、、、、
その当時はそんなにあの松脂は凄いのかと、驚きもし、悔しくもありました、、、、
今まで、インドの真黒黒檀など譲っていたのはもう無くなります。
また、知り合いの二胡弾きさんが、ヴァイオリンのかなり有名な方のようで、だからと紹介しようかと言ってくれたのですが、そのヴァイオリン弾きさんも「現在ヴァイオリンの業界は、あの高額松脂以外はありえない、でもあなたの紹介だから試すぐらいはしても良いですよ、でもきっちり批判します」と
その二胡弾きさんを通して渡したのです。
暫くして、「もっと他に種類があるのですね、試したいのですが?」
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ