華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

楽あれば苦あり

2013年07月04日 20時43分39秒 | Weblog
今日も午前シフト。
環境は昨日とほぼ同じ。3人で14名。残りの二人は派遣のアシスタントさん。先輩看護師が投薬を助けてくれたとはいえ、今日も大変だった。

1.退院が3名
退院の際は、先日も書いたけど、新しくオンラインでの作業が導入されている。慣れない私はえっちらおっちら。だけど夜勤看護師がほとんどを終わらせてくれていたのでそこまで時間は食わなかった。

2.予期せぬ退院
もともと転院予定で、転院先のベッド待ちだった。今日になって急に「ベッド空いたから」という連絡があって、じゃぁ転院の手続きを…と同じようにコンピュータでの作業。予期せぬ転院だったためあまり入力されておらず、これにはちょっと時間を取られた(先輩が手伝ってくれた)。
しかし。
よしできた!と思ったら、海外在住の患者さんの娘さんが登場。着くなり「なんで転院なの?」「そもそもなぜ入院が必要なの?」と質問攻め(患者さんは物忘れが激しくなっているため、娘さんは母である患者さんがだまされているのではないかと疑心暗鬼)。そして私の知る範囲では応えられない質問が出てきたのでボスにバトンタッチ。しかもボスと患者さん、娘さんが話し合っている間になんと転院先の病院のベッドが埋まるという事態発生。話が二転三転した末、結局退院は明日、元々ウチの前に入院していた病院へ戻ることとなった。

3.ごねる患者
昨夜遅くに新規入院でやってきた患者さん。今日、専門医の回診で今後の診療方針の説明を受けた。ところがその方針(禁煙)に納得できず、「今すぐ帰る!」と荷物をまとめ始めた。いやいや、待て待て。「専門医にもう一度見てもらうように連絡するし、退院するにしても病院の手続きがあるしから、とりあえずランチでも食べてて」となだめすかしても「やだ! 帰る!!」とごねて病室前の待合室に居座る。専門医がもう一度話をしたけど「あんたの方針には従えない!!」とかたくなにケアを拒否。「もう退院させていいから! そのかわりウチは出禁にする!!」とドクターも半ギレ。どうしよう…とオロオロしていると、ランチがやってきたので食べるように促した。お腹が満たされて落ち着いたのか、何も事情を知らない栄養士がケアの一環として話しかけたところ「やっぱり残る」と言い出して、結局病室に戻った。

4.予期せぬ入院患者
トイレに行く暇もなくバタバタやっていると、新規患者さんを乗せた台車がガラガラっと私の受け持つ病室へ。そして件の叫び続ける患者さんの壁を仕切った隣のベッドへ送られた。なぜよりによってそのベッド?と思っていたら「この人も少し認知症で、泣いて叫ぶから」。この新規の患者さんも奥さんの名前を呼びながらオイオイ泣いている。そして体中が痛いと言ってもっと泣く。おかげで新規入院の手続きで必須の血圧も測れやしない。書類処理もたくさんあるのに、予期せぬものだったのでこちらの準備も不十分で、処理も遅々として進まず。私が他のことでバタバタしているのを見かねて、あとで先輩看護師が引き受けてくれた。

上記4件が今日起きた大きな出来事。正直このうち1件だけでもかなり面倒。例の叫び続ける患者さんも無論手がかかった(ちなみにある一定期間、新旧お叫び患者さんたちの泣き声とわめき声の合唱が病棟に響き渡っていた)。このほかにもコンスタントに鳴り続けるナースコール。複数の先輩たちが手伝ってくれたし、派遣のアシスタントさんもよくやってくれたけど、それでも間に合わないぐらい忙しい。途中「なんで私、こんなに仕事できないの?」と落ち込んでいたら、「大丈夫? 今日は本当にサイアクの日やから、自分が悪いとか思ったらあかんで!」と先輩が励ましてくれた。
午後シフトの看護師に申し渡しをしている間にも鳴り響くナースコール。午後も絶対忙しいと思って、時間ギリギリまで働こうとしたら、先輩が「あんたは休みもとってないんやし、ちょっとぐらい早くていいからとっとと病院から出て行き!」と言って強引に帰らせてくれた。先輩もこの後絶対忙しいのに…とその優しさに胸を暖かくしながら病院を出た。

めっちゃ疲れた。2日連続でこんな感じで、ほんまにしんどかった。6連勤も重なってもうクタクタ。帰宅しても料理をする気にナゾとんとなれず今夜は外食。ワインを一杯飲んだけど、グラスを空ける前に軽くクラッと来る始末。お腹空いてたしな。

さて。
明日から5日連続のお休みをもらっている。両親がゴールドコーストに来るので、それに合わせて私たちも北上。ブリスベンで3泊する予定。両親に会う以外にも何人かの友達ともキャッチアップ。一年以上ぶりの古巣。こちらに引っ越してからブリスベンを恋しく思うことってほとんどないんだけど、行ったら懐かしく思うのかな。
というわけで、朝は午前シフトと同じぐらいの早起き。なのにまだ荷造りすらしていない。もう眠い。さっさとやってしまおう。
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