華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

去し方、行く末

2013年07月20日 22時31分23秒 | Weblog
本日午後シフト。今日から4連勤。なんかゆっくり休んだ気がせんなー。
昨夜すぐに眠れなくて、朝は寝入っていた。それからブランチ作り。下ごしらえの途中で油が切れていることに気づいて買出しへ。このところDが料理をしていたので切れていることに気づかなかった。Dも言ってくれればいいのに。“何かが起こってから考える”オージーらしいわ。

さて。
相変わらず病院はほぼ満室。このところのスタッフ不足に上部もやっと重い腰をあげたのか、今日は十分にスタッフがいて、土曜日の夕方だというのに5名のみ。スッテキー。しかもそのうち4名は介護必要なし。基本の投薬とその他モロモロ。スッテキー。ただ、1人だけはとてもヘヴィーな患者さん。
この人は認知症が進んでいるのだけど、オンとオフの差がとても激しい。何かをする際、基本は2名の看護師で介助しながらのケア。オンのときはこちらの言っていることも理解し、言うとおりに動いてくれる。しかしいったんオフになったらまったく手がつけられない。暴れるわ、叫ぶわでもう大変。お昼から夕方まではずっといい感じだった。しかし夕日が沈んだ途端、急にスイッチオフ。いきなり「○○(娘さんの名前)はどこーっ!!」「家に帰るー!!」と大声で叫び始めた。急いで部屋に行って「どうしたの?」と問いかけても「うるさーい!!」「私に触るな!!」と大暴れ。私を殴ろうとするわ、爪でひっかくわで大変。実際引っかかれてとても痛かった。なんとかみんなでなだめたけど落ち着く様子はなく、結局4人がかりで鎮静剤を注射。その後、眠りに落ちたようだった。ひと安心。このまま良い夜を過ごしてくれることを祈るばかり。
(太陽光線はドーパミンとノルアドレナリンを調整するセロトニンの分泌を促す。夕日が沈んだ後はセロトニンの分泌が不足し、うつ病や認知症等、感情の制御が難しい患者さんの精神状態がガラッと変わることがある)。

ドラマと言えばこのぐらいで、あとは平和な時間。そういえば患者さんの一人がすべてに関してアンハッピーな人で、私が部屋にいる間中ずっと愚痴を言っていた(先ごろ書いた患者さんとは別の人)。どうやら病院はへそ曲がりを生み出す効果があるらしい。このとき息子さんも部屋にいて、彼が帰るとき私は廊下にいた。「もう一人母親がほしいならボクのをあげるよ(笑)」と笑いながら去っていった。親子であっても母親の愚痴には辟易としている様子。もちろん謹んで辞退させていただいた。
私も年を重ねて病院のお世話になることがあるかもしれない。そのときはどんな患者になるのかなぁと時々考える。とりあえず、人の振り見て我が振りなおせ、可愛げのある患者にならないとな。

決して忙しくはなかったけどなんか疲れた。明日も午後シフト。今日ぐらいのバーゲンシフトでありますように。
コメント