かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

虫えい(虫こぶ):ヤマウコギハグキタマフシ・・・164種類目

2020年11月03日 | 虫えい(虫こぶ)

一昨日の小根山での観察会で見つけたヤマウコギの虫えい(虫こぶ)・・・ウコギハグキツトフシかなと思ったのだけど形成部位や形状が違っていた!

葉表・・・ウコギハグキツトフシは葉柄の基部近くに不定形の虫えい(虫こぶ)を作るのだけど、これは小葉の葉柄に作られ、ほぼ球形だね!

葉裏・・・

家へ帰ってから日本原色虫えい図鑑で調べてみても見つからなかった・・・

図鑑のリストに名前だけ載っているウコギハグキタマフシで当たりを付けてググると「虫えい同好会掲示板」でヤマウコギハグキタマフシがヒットした!

葉表の拡大・・・

葉裏の拡大・・・

虫えい(虫こぶ)を慎重に切断するとオレンジ色の幼虫が数匹出てきた。

「虫えい同好会掲示板」に報告をしたら、湯川先生から回答が有ってヤマウコギハグキタマフシ(形成主:タマバエの一種)であることが確認できた。

なお、ヤマウコギハグキタマフシの確認は青森県・栃木県に続いて群馬県は初めてで3県目らしい・・・当ブログ掲載164種類目

この幼虫が、虫えい(虫こぶ)から脱出して地中で越冬するのか、虫えい内で越冬するのかで種類が違うようなので観察を続けることにした!

 

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虫えい(虫こぶ):エノキハツノフシを長野県で確認

2020年10月08日 | 虫えい(虫こぶ)

9月30日に小諸市の「糠地郷蝶の里山」へアサギマダラの撮影に行った時に、園内の観察棟に植えられていたエノキにエノキハツノフシを見つけた!

この虫えい(虫こぶ)の形成主であるエノキカイガラキジラミは国内で十数県しか記録されていないはずなんだ・・・

長野県での記録はどうかなと第一人者の宮武先生にお尋ねしてみた! 宮武先生は群馬県での初記録時に学会誌に発表して戴いた方なんだ!

宮武先生からの回答は「ゴールの記録はありませんが、私は1966年7月に成虫を島々谷で1頭採集しています。他に長野県での記録はないと思いますので、小諸市でのゴールのデータを何かに発表していただけたら幸いです。」とのことであった。

要は、長野ではエノキカイガラキジラミの成虫は捕獲したが、虫えい(虫こぶ)の記録はたぶん無いと云う事で、補足写真を撮りに「蝶の里山」へ行ってきた。 

昨日は、気温は昼頃でも17℃と低く、蝶が飛ぶ条件ではなかったけど幸いにも絶滅危惧Ⅱ類のミヤマシジミに行き会えた!

今回の目的のエノキは国蝶:オオムラサキの幼虫のために植えられた樹なのだ! (↓)この樹に居たオオムラサキの幼虫・・・

私にはオオムラサキの幼虫よりも大量に作られたエノキハツノフシの方が気になってしまって・・・(笑)

エノキハツノフシの特徴である葉裏の蝋質で白い貝殻状の蓋は成虫が脱出した後で黒く変色していた・・・

少し気になったのはエノキカイガラキジラミが年二世代で虫えい(虫こぶ)を形成するのは越冬世代(春~夏)だけで、夏~秋世代は形成しないということなんだ・・・

越冬世代の6月下旬ころまでに成虫が脱出した虫えい(虫こぶ)の名残が枯れもせず、このように9月下旬まで残っているのか? と云う事なんだ!

確か・・・以前、観察していた群馬のエノキハツノフシは成虫が脱出した後は消えてしまったような気がするんだけど・・・

 

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虫えい(虫こぶ):ナラハウラサカズキタマフシ・・・163種目

2020年10月07日 | 虫えい(虫こぶ)

日曜日に行われた榛名・沼ノ原の自然観察会で、私の虫えい(虫こぶ)コレクションに新たに加えられた2種類目はナラハウラサカズキタマフシ・・・

ミズナラの葉裏の脈上にナラハウラサカズキタマバチによって作られた逆円錐形~杯型の虫えい(虫こぶ)で、基部に柄が有って葉に接着している!

やや黄色を帯びた赤桃色~赤味の強いものまであって、形も面白く非常に美しい虫えい(虫こぶ)なんだ・・・当ブログ掲載163種類目

盃型をしている一つを採取して切断してみた・・・内部は漿質で下部の白い部分が幼虫室らしいけど幼虫は確認できなかった。

同じ葉や傍の葉にはナラハヒラタマルタママフシ(ナラハヒラタマルタマバチ)もあって紛らわしい状況になっていた。 

(↓)はナラハヒラタマルタマフシで、底面が平らで中央の小突起で葉に接着しているけど、その部分は確認はできないね。

ナラハウラサカズキタマフシは群馬県と長野県境の入山峠のミズナラにも有った!

峠にあったものは葉に1個で、柄が非常に長く盃と云うよりトックリに見えちゃった・・・どちらにしても吞兵衛の私にはぴったりの虫えい(虫こぶ)だね(笑)

 

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虫えい(虫こぶ):ツツジミマルフシ・・・162種目

2020年10月06日 | 虫えい(虫こぶ)

日曜日に行われた榛名・沼ノ原の自然観察会では、2種類の虫えい(虫こぶ)を私のコレクションに新たに追加することが出来た!

ひとつ目はツツジミマルフシ(形成主:タマバエの一種)で沼ノ原入口の駐車場に植えられたヤマツツジに作られていた! 当ブログ162種類目

タマバエの一種が各種ツツジ科の実に作る虫えい(虫こぶ)で、形状は不整形に肥大して黄褐色の毛が密生していた!

一個を採取して切断してみた・・・大きな幼虫室が見られたけど、幼虫はほとんど見られなかったので既に脱出してしまったのかな?

脱出後は土中で越冬して春に羽化して来るらしいが生活史の詳細は不明だという・・・

沼ノ原では昨年大々的に草刈りをされてしまいシシウドがほぼ全滅状態だったのだけど、何とか残された株にはシシウドミフクレフシ(群馬県のみで確認されている)が作られていて、ホッと胸をなでおろした!

 

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ススキの穂の奇形・・・

2020年08月29日 | 虫えい(虫こぶ)

FB友達のKさんから入山峠に「ススキの穂がOKサインのような形をしているけど虫こぶかな?」って連絡があって2度ほど見に行ってきた!

浅間山を見渡せる峠道はススキが一面に生えていて初秋を想わせる風景だった・・・

情報にあったとおりススキ原の中にまとまって出穂が異常になっている場所があった!

稈の部分が茶褐色に枯れて穂の先端が広げられずに横に張り出していた!

更に成長するとKさんが言うようにOKサインに・・・

虫えい(虫こぶ)の可能性が有るのでヨシノメバエ属の虫えいかな?・・・と虫えい掲示板に書き込んで専門家の方のご意見をお聞きしてみた!

ヨシノメバエ属はススキには付かないということで違ったようだ! 他にバッタ目の食害説が提示されたけど食害の跡は無かった! さらにキモグリバエ科の可能性を示唆されたけど不明のままであった!

奇形の箇所を見ると全て稈と葉に茶褐色の病斑のようなものが見えるので紋枯病などの病気かも知れないね!

この奇形の原因が分かる方は是非お教えいただくようお願いいたします!

 

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虫えい(虫こぶ):ミズナラメコガタニセハナフシ・・・

2020年08月26日 | 虫えい(虫こぶ)

ブログの下書きをしてから既に一週間以上経ってしまったのだけど、他に記事があってなかなかアップ出来なかった虫えい(虫こぶ)の記事・・・

枯れたものは2019年1月に入山峠で確認していた。 その年は新しいものを見つけられず、今年も何度か通ってやっと確認することができた!

ミズナラに作られた花のような虫えい(虫こぶ)でミズナラメコガタニセハナフシ(ミズナラ+芽+小型偽花+附子)と云う長い名前だ!

ミズナラの芽に作られた小型(カシワメニセハナフシより小さいから)の花に似ている附子という意味なんだ!

形成主はミズナラメコガタニセハナタマバチで4月~5月に成虫が出現、新芽に産卵して虫えい(虫こぶ)を作り、秋には成熟し、その中で越冬するらしい!

一つを採取してきた・・・表面には葉状片が沢山着いていて花のように見える。

枝側の葉状片は小さくなっている・・・

切断すると中央に卵形で乳白色の幼虫室があった・・・中には1匹の幼虫が居るらしいけど確認できなかった!

当ブログ掲載161種類目

 

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尼が禿山自然観察会(虫えい・虫こぶ編)

2020年08月15日 | 虫えい(虫こぶ)

玉原・尼が禿山自然観察会の記録(その3)・・・虫えい(虫こぶ)も10種類ほど観察できたので紹介しておくね!

(↑)真っ赤なトックリ型のヤマブドウハトックリフシ、(↓)はブドウハケフシ(ブドウハモグリダニ)

下見の時に見つけたブナハスジトガリタマフシは今回も方々にあった。 ブナの冬芽と間違えてしまうほどよく似ている!

ブナハマルタマフシ(タマバエ)も沢山見られた・・・

尼が禿山頂上付近の低木で見られたブナハベリタマフシ(タマバエ)・・・

チシマザサの芽に作られた紡錘形のチシマザサヒメササオフシ(タマバエ)・・・

チシマザサの新梢部が巻かれたままで少し膨らんだササハマキフシ(タマバエの一種)

テツカエデの葉に一つだけ作られていた膨らみ・・・ハクボミフシかな? 葉裏などをもう少し詳しく観察しておけば良かった!

山頂付近に生えていたヨモギに作られたヨモギハベリマキフシ(アブラムシ)・・・

サラシナショウマの蕾が伸びてきていたので何株か見て歩いたらサラシナショウマツボミフクレフシ(タマバエの一種)が出来始めていた・・・

 

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尼が禿山自然観察会下見(虫えい・虫こぶ編)

2020年08月08日 | 虫えい(虫こぶ)

玉原高原のブナ林は生物が豊富、特に林縁部や道路脇はソデ群落やマント群落になっていて虫えい(虫こぶ)もたくさん見られる!

ヤマブドウの葉には真っ赤なヤマブドウハトックリフシ(ヤマブドウトックリタマバエ:表題画像)が出来始めていた!

隣の葉にはヤマブドウハコブフシ(ヤマブドウハコブタマバエ)が出来ていた!

林縁部のブナの葉にはブナハスジトガリタマフシ(ブナスジトガリタマバエ)が作られていた。 私的には初見で当ブログ掲載159種目となった!

葉表の主脈と側脈の分岐点に作られ角状の円錐形で葉から斜上するか伏生して先が尖っている。 成熟すると褐変して縦に筋が出来て硬く固まる。

秋に虫えい(虫こぶ)内で3齢になって落葉前に地上に落下して虫えい(虫こぶ)内で蛹になって越冬し早春に羽化する年一世代の生活史らしい!

葉裏は葉脈部が膨らむ程度・・・

樹によっては隣り合わせで虫えい(虫こぶ)が何種類も見られ、観察の絶好の教材になりそうなものも有った!

(↓)も私的には初見のブナハベリタマフシ(タマバエの一種)で当ブログ掲載160種類目となった!

名前のとおり葉縁から葉裏側に垂れ下がるように形成される歪な球形で大きさも3~8mmとバラバラ・・・

この虫えい(虫こぶ)も年一世代の生活史で9月には3齢に達して落葉に先だって地上に落下して越冬、早春に羽化するらしい!

すぐ隣にはブナハマルタマフシ(ブナマルタマバエ)が見られた・・・これも年一世代の蛹越冬の虫えい(タマバエ)だ!

ブナ林内の林床ではチシマザサが密生していて新梢部が枯れていたのでササハマキフシ(タマバエの一種)かなと広げてみた!

ササハマキフシは私が2015年に玉原で新種として見つけた虫えい(虫こぶ)なんだ・・・

巻いている葉を広げてみると案の定、たくさんの幼虫が入っていた!

10日の自然観察会では何種類の虫えい(虫こぶ)が見られるか楽しみだね!

 

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虫えい(虫こぶ):ムラサキシキブミフクレフシ

2020年07月31日 | 虫えい(虫こぶ)

先日の裏山虫こぶ写ん歩で見つけたムラサキシキブミフクレフシ・・・

2年前に太田金山の自然観察会でヤブムラサキに出来ているものに出会ったけど、ムラサキシキブに作られているものは初めてだ!

正常果は漿質性で紫色になるが、虫えい(虫こぶ)が作られると黄緑~緑色のままで歪な球形になる・・・サンプルを採ってきて切断してみた!

内部は幾つかの幼虫室が見られ内壁が思ったよりも硬く、切断するのにけっこう力が要った!

拡大してみると2齢くらいのタマバエの幼虫が1匹認められた・・・

形成主はタマバエの一種で虫えいが落下して、その中で越冬して羽化するのか? 脱出後他の植物に寄主交代するのか? 生活史が不明だった。

数年前に枝に付いたまま越冬し春先に羽化した成虫が得られて、形成主はハリオタマバエの一種で年1世代の生活史であることが確認された!

 

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虫えい(虫こぶ):ヨウシュヤマゴボウミフクレフシ

2020年07月26日 | 虫えい(虫こぶ)

今朝も雨降りなので・・・またまた虫えい(虫こぶ)ネタ!

ヨウシュヤマゴボウが生えていると必ず有無を確認していたヨウシュヤマゴボウミフクレフシにやっと出会えた! 本ブログ掲載158種類目・・・

ヨウシュヤマゴボウはヤマゴボウ科ヤマゴボウ属で北アメリカ原産の明治初期に入って来た帰化植物・・・

有毒植物で全体に毒が有って、果実も毒なのに虫えい(虫こぶ)を作るのだから、この形成主は毒も気にしないんだね!

この形成主はハリオタマバエの一種で、キヅタミフクレフシを作るキヅタミタマバエやヘクソカズラツボミホソフシのヘクソカズラツボミタマバエと塩基配列が一致していることが分かっていて、ヨウシュヤマゴボウから脱出した成虫がヘクソカズラに寄主交代し、さらにヘクソカズラから脱出したタマバエはキヅタの実に寄生して越冬していることが分かってきた。 外来種に虫えい(虫こぶ)を作るということは寄主拡大をしたと云うことらしい・・・虫たちは自然の中でしたたかに生きているんだね!

以上に書いたようにヨウシュヤマゴボウからは7~8月に羽化してヘクソカズラに移動するんだね! この株も全てが羽化が終わって脱出口が見られた!

中には脱出口に残された蛹の残骸も見られた虫えい(虫こぶ)もあった・・・

一応、虫えい(虫こぶ)を割ってみた・・・幼虫室が数個作られていたけれど、どれも空っぽだった!

ところで、寄主交代したヘクソカズラツボミホソフシとキヅタミフクレフシはまだ見たことが無いんだ! 次はこれらの虫えい(虫こぶ)を探してみよう!

 

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虫えい(虫こぶ):ハンショウヅルハコブフシ

2020年07月25日 | 虫えい(虫こぶ)

裏山虫こぶ写ん歩の続きの前に、先日サンプルを送ったハンショウヅルの虫えい(虫こぶ)の鑑定結果が出たのでその記事を書いておく!

この虫えい(虫こぶ)は軽井沢のFB友達のKさんから送られてきた虫えい(虫こぶ)の画像が気になったので7月19日に確認しに行ったものなんだ!

最初にチラ見した時に何のツル? と思ったのだけど・・・下部の葉を良く見ると(↓)ハンショウヅルでこの虫えい(虫こぶ)は初めて見るものだった!

サンプルを家に持ち帰って日本原色虫えい図鑑で調べても画像や解説文は出てこず、リスト表にハンショウヅルハコブフシとハンショウヅルハフクレフシの2種類が載っていた!

画像を虫えい同好会の掲示板にアップすると湯川先生からハンショウヅルハコブフシの方かも知れないとの回答が有ったのでサンプルをお送りして鑑定して戴いた。

葉裏の画像・・・葉裏側に球形状に膨らんでいられる!

葉表の画像・・・葉表はすこし盛り上がって中央が黒くなっている!

ピンボケの切断面の画像・・・私の目では幼虫は確認できなかった!

そして湯川先生からの回答は「ハンショウヅルの虫えいを拝受致しました。貴重な標本をお送り下さり、有難うございました。 早速、解剖しました所、タマバエの1齢幼虫が入っていました。 これくらい膨れた虫えいに1齢幼虫が入っていましたので、ハフクレフシと言うよりは、ハンショウヅルハコブフシ C-2667a の方が良いと思います」とのことだった!

・・・と云うことで、この虫えい(虫こぶ)はハンショウヅルハコブフシで一件落着・・・本ブログ掲載157種類目と相成りました!

今回の軽井沢虫こぶ写ん歩では(↓)ヒヨドリバナクキズイフシ・・・

ウコギハグキツトフシなども見られた! 

軽井沢の某所は標高1000m付近の自然林が奇跡的に残されて植生も豊かで、今までにも幾つもの虫えい(虫こぶ)が見つかり宝庫になっているようだ!

・・・とは言うものの、虫えい(虫こぶ)が沢山あって喜ぶのはマニアックな私だけかな(汗)

 

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裏山虫えい写ん歩2

2020年07月24日 | 虫えい(虫こぶ)

水曜日の裏山写ん歩の主目的は初期のテイカカズラミサキフクレフシを探すことだったのだけど(↑)正常果だけで結局は見つからなかった!

その代わりというのではないけれど、虫えい(虫こぶ)コレクションに新しくヨウシュヤマゴボウミフクレフシが加わった!

ヨウシュヤマゴボウの果実の一部が膨れたものだけど、後日、詳しく書くね!

過去に拙ブログに記事を書いた虫えい(虫こぶ)も幾つか見られたので列挙しておく・・・まずは、ハリエンジュハベリマキフシ!

ハリエンジュハベリマキタマバエによって葉の縁が裏側に巻き込まれる。 北米原産の種で2002年ころに入ってきた外来種らしい。

過去記事はこちら→ハリエンジュハベリマキフシ

次は、マタタビツボミフクレフシで2012年に蕾が肥大したものだと分かってマタタビミフクレフシから改名されたんだ!

漢方では木天蓼(もくてんりょう)と呼ばれ血行促進、利尿、滋養強壮などの効用があるんだね! (↓)は左の紡錘形が正常果・・・

過去記事はこちら→木天蓼(もくてんりょう)の怪

沢山の実を付けたエゴノキを眺めていたら、エゴノネコアシが枝先にあった・・・過去記事はこちら→エゴノネコアシ

さらに近くの葉にエゴノキハヒラタマルフシも見られた! エゴノキは虫えい(虫こぶ)のデパートだね! 過去記事はこちら→エゴノキハヒラタマルフシ

最後はムラサキシキブミフクレフシ・・・2年ほど前に太田金山でヤブムラサキに作られていたものを見たが、ムラサキシキブに作られたものは初めてだ!

過去記事はこちら→ムラサキシキブミフクレフシ(ヤブムラサキ)

ムラサキシキブミフクレフシについても切断写真まで撮ったので後日アップするね!

 

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虫えい(虫こぶ):ハクウンボクハウラケタマフシ(長野県初記録)

2020年06月23日 | 虫えい(虫こぶ)

先日FB友達のKさんが送ってくれ画像の確認しに行ったハクウンボクの2種類の虫えい(虫こぶ)・・・

2つ目は葉裏に作られた白い球形のものでハクウンボクハウラケタマフシだった!

日本原色虫えい図鑑にはリスト表に名前が載っているだけで写真や解説文が無くて確信が持てないので、湯川先生にお送りして鑑定して戴いた!

湯川先生からの回答には「この虫えいは ハクウンボクハウラケタマフシ D-0176a です。 お送り頂いた1枚目の葉の虫えいは14個あり、一つはからでしたが、残りの虫えいには、それぞれ中空の幼虫室があり、1匹の乳白色の3齢幼虫が入っていました。幼虫には胸骨が見られました。 お送り頂いた2枚目と3枚目の葉の虫えい(3琴17個)は、幼虫の脱出が済んでおり空でした。
この虫えいは青森県と秋田県・宮崎県で見つかっており長野県は初めてでした。 幼虫が虫えいから脱出するものですから成虫は未だ得られていません」とあった!

ハクウンボクハウラケタマフシは、葉裏に白色で毛が生えた球状に膨らんだ虫えい(虫こぶ)が作られる・・・

葉表は白っぽく斑点状になっているだけ・・・

虫えい(虫こぶ)を切断すると1個の幼虫室がつくられていた・・・残念ながら幼虫は確認できなかった!

ハクウンボクハウラケタマフシは長野県が4県目の確認県なんだね! 今回は新種発見と長野県初記録ということが1枚の葉で出来てしまった!

本ブログ掲載156種類目

 

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虫えい(虫こぶ):ハクウンボクハオモテマルケフシ(新種)

2020年06月20日 | 虫えい(虫こぶ)

私の虫こぶ熱がうつってしまったFB友達のKさんが散策で見つけた虫えい(虫こぶ)の写真を送ってくれた中に?的なものが有ったので確かめに行ってきた(↑)

一枚の葉の葉表にできた赤い球形のものと葉裏にできた白い球形のものの2種類があって、ともに虫えい図鑑には載っていなかった!

標本として数枚の葉を採集してきて、細部の撮影をしてから九州大・鹿児島大の名誉教授:湯川先生に送って判定して戴いた!

結果を聞いて驚愕・・・葉表の赤い球形のものは新種、葉裏の白い球形のものは数県でしか見つかっていない珍しい虫えい(虫こぶ)だった!

・・・で、まずは新種のハクウンボクハオモテマルケフシ(白雲木・葉表・丸毛・附子)の紹介! 

湯川先生からの回答は「おめでとうございます。新発見虫えいのようです。虫えい図鑑のリストにありますハクウンボクハコタマフシは、コバチの虫えいかも知れないと言われています。しかし、今回、お送り頂いだ虫えい15個のうち14個には、胸骨を持ったタマバエの3齢幼虫(乳白色)が入っていました。葉表にこのような毛の生えた小さな丸い虫えいは、ハクウンボクでは、これまで、見つかっていませんでした。幼虫は、これから、虫えいを脱出するようです。虫えい名は、少し長いですが、ハクウンボクハオモテマルケフシ D-0103 としましょうか。」と言うものだった!

葉表・・・赤紫色を帯びた直径3mmほどの球形で白毛が生えている!

葉裏・・・赤みを帯びて少し盛り上がって中央が白くなっている!

切断すると乳白色のタマバエの幼虫が這い出してきた!

本ブログ掲載155種類目

 

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ハクウンボクの虫えい(虫こぶ)・・・

2020年06月10日 | 虫えい(虫こぶ)

FB友達のKさんからメッセンジャーでハクウンボクの虫えい(虫こぶ)の画像が送られてきた! 

(↓)2001年に東吾妻町で確認したハクウンボクハコタマフシかな? と思ったのだけどブログには掲載して無かったので撮影しに行ってきた!

今回のハクウンボクは幼木で数枚の葉に虫えい(虫こぶ)が出来ていた・・・(↓)葉表

同じ葉の裏側・・・

ところが、よく見ると形状が微妙に違うような気がして・・・(↓)タイプ1の葉表

タイプ1の葉裏・・・

タイプ2の葉表・・・リング(輪紋)がある!

タイプ2の葉裏・・・

いくつか切断してみたのだけど形成主の虫が見つからない・・・

・・・で、何なのか分からないので九州大学・鹿児島大学名誉教授の湯川先生に送って鑑定して戴いた!

虫こぶ掲示板への回答で「タイプ1とタイプ2は、構造的には同種類のものだと思います。解剖してみました。両方のタイプとも、内部は漿質(しょうしつ:湿気がある)ですが、中には、タマバエやフシダニ、アブラムシ、キジラミなど、形成者の痕跡は全くありませんでした。一部のタイプでは、脱出孔が無いのに褐変し、内部も乾燥していました。リング(ワモン)が出てくるのは、菌えいかも知れません。少なくとも、タマバエでなくて、残念でした。」とのことであった

・・・虫えい(虫こぶ)だったとしても菌えいの可能性が大のようだね! 一応、本ブログ掲載154種類目

 

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