かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

さくら便り2016:ケイオウザクラ? トウカイザクラ? ミョウショウジ?

2016年03月25日 | 

今日は農林大学校の卒業式・・・2年間一緒に勉強した学生たちが巣立って行きます。前橋はソメイヨシノが開花したと言っていましたが校内のソメイヨシノの開花はあと数日かかりそうです。

来年度に向けて樹木学実習のコースを下見中に何種類かのサクラが咲いていました。ただ残念なことに樹木学実習は5月の連休が終わったころに始まるので私のサクラに関する講義は農林大の学生さんは受けられないのです。(サクラについて講義しだすと長くなるので彼らにとっては助かるかな?)

今咲いているのは早咲きのサクラなのですが・・・何に対して早いのかと言うと「ソメイヨシノが咲く前にほぼ満開になるサクラ」という意味です。

そして今回は樹形や花色からトウカイザクラだろうと当たりをつけたサクラだったのですが・・・じっくりと観察してみました。

まず樹形はあまり大きくならず淡い灰褐色の枝がたくさん分かれ上に向かって伸びてほうき状~盃状となっています。

花はあまり大きくなく淡い紅色で縁の方が濃くなって縦皺が目立ちます。

小花柄は有毛、萼筒は釣鐘型、萼片に近い部分に皺が目立ちます。

ここまではトウカイザクラの特徴として図鑑どおりだったのですが萼筒が少し長めで萼片も細長いのです・・・もしかしてケイオウザクラ? よくみると雄しべも10mm前後あって長い!・・・と言うことでサクラハンドブックの記述に従って、萼片が細長く雄しべも長く目立つのでケイオウザクラなのかな?

トウカイザクラとケイオウザクラは混同され名前の混乱が起こっている品種なのでいろいろな記述をみてもよく分かりません。さらにケイオウザクラには啓翁桜と敬翁桜があるとの文献もあって私には手に負えません・・・

昨日撮影した通勤途上に植えられている確実にトウカイザクラだなと言えるサクラ(↓)の写真です。萼筒は浅い釣鐘型で萼片に近い部分に横皺が目立ち、萼片は三角形で4mm前後で下部に鋸歯が2~3個見えます。 農林大の圃場にあるサクラとは明らかに違いますよね!


そして雄しべも短いかな・・・


早咲きのサクラを気にしていたら近くの植木溜まりにも同じようなサクラがありました。小枝を1本戴いて観察するとまた少し違う感じでした。小花柄が1cmもなく開出毛が多く、萼筒は朱色が強く基部までが有毛、萼片は卵形で狭卵形ほどは細くないのです。


そして花弁が内側に曲がっているのです・・・これに合致するサクラはミョウショウジというサクラなのだけど自信がありません。


サクラの分類は難しいですね・・・

 

「にほんブログ村ランキング」に参加中です。下のバナーを押して応援よろしくお願いします。(2947話目)

【アウトドア】 にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ  【釣り】 にほんブログ村 釣りブログ ワカサギ釣りへ にほんブログ村 釣りブログ 鮎釣りへ

「人気ブログランキング」にも参加しています。こちらも応援よろしくお願いします。


自然観察 ブログランキングへ
 

 

サクラハンドブック
クリエーター情報なし
文一総合出版

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渓流釣り情報:渓流のち映画... | トップ | 祝 卒業・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事