三谷和夫:三百人一日につくりし注連縄かその巨大なるを人らと仰ぐ(新アララギ2015.9)
佐々木フミ子:この土手に一茶の愛でし菜の花か咲きつぐ種のひとつ手に乗す(新アララギ2015.9)
木村和子:富士塚の急なる岩坂危ふかりふもとに友ら見えてふらつく(新アララギ2015.9)
千葉照子:庭無き家の軒擦れ擦れに建ち並ぶ漁師住む町佐渡稲鯨(いなくじら)(歌会2015. 9)
須田博:終戦を玉音に知り七十年忘るな戦火に散り逝きし人を(歌会2015.9)
今野英山:溶岩の流れし跡に白百合のあまねく咲きて夏は近づく(新アララギ2015.9)
高橋毬枝:市民寄り一日(ひとひ)に仕上ぐる注連縄の太巻五百キロ鳥居に祀らる(新アララギ2015.9)
小熊宗克:罹災者は煤けた顔に焼け焦げの布をまとひて東京捨てき(歌会2015.9)
山崎日出男:芋畠に隠れ見上げし蒼空にB29の翼煌く(歌会2015.9)
麦島和子:*古き世の農家を移築し蕎麦屋とし常陸秋そば出す店のあり(新アララギ2015.9)
岸野トモヱ:*ほおずきと梔子と生け紅白となりし今年の盆は変調(歌会2015.9)
大倉康幸:*反論が出来ねば前に進めない生きるためにはまずはスタミナ(新アララギ2015.9)
小那覇暁美:*手に触れる石肌ざらと粗けれど離したくない懐かしさあり(歌会2015.9)
前澤重成:*山小屋の一人住まいの我(われ)慕いアサギマダラは遊びに来たり(歌会2015.9)
相川盈子:*移り来てはじめての夏なつかしき蛍舞い込むわがログハウスに(新アララギ2015.9)
宮本通代:白亜紀の岩にしぶきの飛び散りて犬吠埼の白き灯台(新アララギ2015.9)
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