三谷和夫:いく人の登りたりけむ登山路に踏む石の面(つら)黒く光れる(新アララギ2015.2)
佐々木フミ子:立秋の今朝晴れ渡る空に透き皇帝ダリアの大き花咲く(新アララギ2015.2)
木村和子:市民らが行き交ふ道の「ギャラリーロード」に高ぶり掲ぐ我ら十八名の歌(新アララギ2015.2)
千葉照子:片貝の浜辺に足を沈めつつ初日出づるを君と待ちたり(歌会2015.2)
須田博:国破れ山河残りて七十年戦後なる語の消ゆるは何時か(歌会2015.2)
今野英山:片降り(かたぶい)の激しく降りつつ夏日照る今にこだはることなどやめよう(新アララギ2015.2)
高橋毬枝:日溜まりの窓辺に白百合一輪を挿して逝きにきわが弟の(新アララギ2015.2)
小熊宗克:ありがたや朴(ほう)の落葉のじゅうたんを踏んで薬師の鈴鳴らしけり(歌会2015.2)
山崎日出男:冬の日に春想はせる光浴びつややかな花蝋梅の花(歌会2015.2)
麦島和子:*庭隅の餌を啄む雀らを傍らにそっとコガラ見ており(新アララギ2015.2)
岸野トモヱ:*日比谷から麻布を抜けて神宮へ一人歩みしかの日なつかし(歌会2015.2)
大倉康幸:*スパゲティー食べているとき思い出すボローニャでの気さくな雰囲気(新アララギ2015.2)
小那覇暁美:*サイドミラー必要なしとガイドは言う前進あるのみハノイのバイク(歌会2015.1)
前澤重成:大晦日術後の我は第九聴く生きる力をかき立てながら(12月31日)(歌会2015.2)
相川盈子:*弟妹も夫も息子も見送りて母は逝きたり野分の夜に(新アララギ2015.2)
宮本通代:晩秋の山に分け入り出会ひしは唐橘の澄める赤き実(新アララギ2015.2)
羽渕順子:一本の冬木が作るその影は我を消すには少し足りなく(歌会2015.2)
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