手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2021年1月)

2021年01月14日 | 会員の作品
三谷和夫:近き森にいくたびか来てかなかなをまねて声音のややに似て来ぬ(新アララギ2021.1)

佐々木フミ子:夢の中に夢にあらずと歩きつつあの人にこの人に追ひ越され行く(新アララギ2021.1) 

千葉照子:「くすりばこもたぬ薬師(くすし)」は戦地にて藷(いも)の苗らと住むさま詩とす(歌会2021.1)

今野英山:宗教は信じてゐないと言ひし祖母聖名持ちたる祖父を厭ひき(新アララギ2021.1)

高橋毬枝:等閑(なほざり)に植ゑ置くが丁度のちとせらん青々伸び立ち十五年過ぐ(新アララギ2021.1)

麦島和子:おちこちに小さく群れなす彼岸花足取り重き我を誘(いざな)う(新アララギ2021.1)

岸野トモヱ:*「民芸」の会員となりこの一年コロナさわぎで観ずに終わるか(歌会2021.1)

大倉康幸:*マスクなら人目気にせずビラもらうちょっと素直になれた気がする(新アララギ2021.1)

相川盈子:*大声で歌えば免疫高まりてコロナウイルス寄せつけぬらし(新アララギ2021.1)

葛岡昭男:*転がった錠剤二人で探しおり共に生かされダイヤモンド婚(新アララギ2021.1) 

丸山さち子:*心まで離れてしまう心地して望月眺む子らを思いて(新アララギ2021.1)

鈴木英一:はやぶさ2小惑星の砂運ぶ生命(いのち)の謎の答へもたらせ(歌会2021.1)

永盛佑樹:立ち止まり自販機眺める懐に金いくばくか温みていたり(歌会2021.1)

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