手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2012年6月)

2012年08月13日 | 会員の作品
三谷和夫:茂吉先生詠みにし雁をこの沼に呼ばむ願ひて我は老いゆく(新アララギ2012.6)
佐々木フミ子:利根川に添ひ行く一年ぶりの道いまだブルーシート掛かる屋根屋根(新アララギ2012. 6)
関澤喜久子:新年に神社また寺に詣でたり心に誓ふは努力もします(新アララギ2012. 6)
松本ゆき:我が店に切手を買いに来し寺山修司オリーブ色の封筒手にして(歌会2012. 6)
木村和子:わがごみを処理出来ぬ時来らむか放射能汚染灰の保管場所なくて(新アララギ2012. 6)
千葉照子:レリーフの鋳型(いがた)の凹凸教ふるうち吾も混乱し試作を重ぬ(歌会2012. 6)
坂巻志津江:早く亡き父のやさしさ語り合ひて皆それぞれに香焚きまつる(歌会2012. 6)
須田博:「のらくろ」の顔にも似たる茨城県「蛸」の形の千葉と向き合ふ(歌会2012. 6)
今野英山:ジャンギャバンの「望郷」語りて止まざりし山男君はロマンチストなりき(新アララギ2012. 6)
高橋毬枝:温き手を押し包みつつ微睡みてふと触るる頬の冷たく逝きぬ(新アララギ2012. 6)
小熊宗克:地球上に原発あふれ武器あふれそれでも気楽に生きてゐる我等(歌会2012. 6)
山崎日出男:紋白は緩めしネットに羽休め庭球場の物憂い静けさ(歌会2012. 6)
岸野トモヱ:母の日に印傳のサイフ買いたれば赤きカーネーションつけてくれたり(歌会2012. 6)
金井加代子:春陽うけ畑のかぶらはおちこちに芽を出だしおり気持ちよさそうに(歌会2012. 6)

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