手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2023年1月)

2023年01月21日 | 会員の作品
佐々木フミ子:母の辺に何して我は遊びゐし日差しあまねき長き廊下に(新アララギ2023.1)
千葉照子:豆挽きて細く湯を注(つ)ぎ香り立つ「ケニア」の味はひ舌に広がる(歌会2023.1)
今野英山:石塀の砂岩の模様ジグザグと記号短歌のごとくなじめず(新アララギ2023.1)
高橋毬枝:秋の七草「おすきなふくは」と語呂合せ何度も唱へて心に刻む(新アララギ2023.1)
麦島和子:夫に添い歩ける道のかたわらの花に心よる吾に気づきぬ(新アララギ2023.1)
岸野トモヱ:*賀状もどり行方知れずになりし友懐かしき顔今はいづこに(歌会2023.1)
大倉康幸:*植物は土を選ぶという言葉心に残って木を見て回る(新アララギ2023.1)
相川盈子:*この語り総理のときにあったなら菅氏の弔辞に心がうごぐ(新アララギ2023.1)
宮本通代:帆をはらみ霞ヶ浦に浮かぶ船わかさぎ漁(いさ)りしは昔の話(新アララギ2023.1)
丸山幸子:鰻への茂吉の歌を思い出で酒ひとふりし鰻を食す(新アララギ2023.1)
鈴木英一:桂浜に龍馬が歩きし白砂踏み潮の音聞きてはるか沖見る(歌会2023.1)
永盛佑樹:灯火を消さぬようにとつつみこみ影が浮かんだ父の手のしわ(歌会2023.1)
東寿美枝:退院せし夫がベッドに大の字となりて家の空気がうまいと言ひぬ(新アララギ2023.1)
今野礼子:*「飛行船ツェッペリン号土浦へ」蔵に古びし新聞の記事(新アララギ2023.1)
桂 崇人:*冬の陽をサンサンと浴びて歩き出す今年もゆっくりゆっくり行こう(新アララギ2023.1)
高木千春:*雨が降る寒い冬の夜は鍋よりも懐かしい顔に心温まる(歌会2023.1)

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