もう春です。

2006-02-05 10:33:14 | Weblog
    ごますり猫

 ものの芽に触れをり指も芽吹かむと 林翔

 ものの芽を風雨は育て且つ傷め 阿波野青畝

 ものの芽のほぐるる先の光りをり 深見けん二

 ものの芽にはじまる山の光かな 小林千史


 薄氷をさらさらと風走るかな 草間時彦

 田の面やや傾いてをり薄氷 有働 亨

 薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二

 薄氷にかぶさる波のひろごりぬ 日原傳


 昨日は今年に入って初めての吟行句会、植物園集合でその場でお題が出された。
 2月3日は立春、節分、当然のようにお題にヤマをかけて12句ほど用意したが
 学生時代からどんだヤマをかける癖は治っておらず。ほとんど即吟・・・
 写生句が好きなくせに写生句が苦手。これは私ばかりではないだろうけど。
 お題は「ものの芽」「薄氷」なんて難しい。
 しかし私達の句会はさすがであった。もちろん私を除いてであるが・・・

 
    薄氷に風の名残りのありにけり   なぎさ

    ものの芽やひと駅だけの小さき旅  あのさ

    洗車する水のきらめき春近し    ほいさ

    立春や鬼の栖の如何計り      あづさ

    立春や雲ひとひらの照り翳り    さばさ


    ものの芽に力込めたる日差しかな  
    うすら氷の面に小橋の影ゆるぶ    ころころ


    

コメント
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