侘助・侘助椿
一般的には侘助は椿のうち花弁の数が少ない小型の花を付けて、あまり平開しない種類を言います
侘助の名の由来は諸説ありますが江戸時代の茶人・千利休の下男(使用人)の庭男の名前「侘助」
にちなむという説。彼はこの花を丹精こめて育てていた庭師で、千利休はこの花を茶室に飾って
愛でたと言われています。
侘助や妻着て一日富士眺む 栗田やすし
青竹に侘助一枝禅の寺 村瀬さち子
侘助や表札いまも夫の名 梅田 葵
侘助やひび割れ深き楽茶碗 足立サキ子
侘助の落ち重なれり休め窯 豊田紀久子
侘助や古民家茶屋に刃痕 ころころ
佗助を挿すとて据ゑぬ蕪徳利 水原秋桜子
侘助に風立つゆふべもの食べに 鍵和田釉子
佗助をもたらし活けて通ひ妻 石田波郷
すぐくらくなる佗助の日暮かな 草間時彦
侘助や褪せし葉書の男文字 谷口桂子
佗助や障子の内の話し声 高濱虚子
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