十二月
武蔵野は青空がよし十二月 細見綾子
竹割つて鵜籠つくろふ十二月 栗田やすし
白目剥く達磨の列や十二月 河原地英武
本棚の奥まで日差し十二月 下里美恵子
先生ともんじや焼食ぶ十二月 国枝洋子
靖國の大樹見てゐる十二月 伊藤範子
十二月医者に持薬のあることも 飯田龍太
凌渫船杭つかみ出す十二月 秋元不死男
削るほど紅さす板や十二月 能村登四郎
十二月小筆の増えし硯箱 伊東一升
十二月こちらの本をあちらへ積み 桂 信子
花舗に花の赤きを満たす十二月 松崎鉄之介
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