文字遊び「風」by korokoro
散々人の句にいろいろ言っておきながら・・
というわけで反省を兼ねて自句自解、自句批判などを。
まつさきに地神が汚れ梅雨出水
父の郷里、秋田県雄勝群稲庭は今でこそ稲庭饂飩の里として全国に名を
知らしめていますが、雪深い山里です。
村落は皆瀬川という川に添った農村で、冬に働き手は出稼ぎか、近くの
漆器工場などへの兼業を余儀なくされています。
田や畑は川から離れた一段と小高い処に限られる為に、村の墓どころは
川端にあり、幾度の出水によって被害をうけています。
その墓の横にも小さな田畑があり耕地を少しでも確保しようと苦肉の策
なのでしょう。そんな小さな田畑の端には地神様の幣や犬小屋より
小さな社らしきものを祀っています。
ころころの本家の墓石はもう150年ほど前のものです。幾度となく
出水に流され、かすかに姓がわかるほど傷んでいます。
そんな風景を思い出しながら詠んだものです。
縄様、ゆ様、志様にお採りあげ頂いて嬉しかったです。
湯治湯やあばれ出水の忘れ岩
この句も父の田舎の風景です。
皆瀬川の上流には小安峡温泉があります。
上流といっても父の村落から車で10分ほど登ったところで、
その渓流は赤土色した大きな岩がごろごろとした
とても有馬、伊香保、鬼怒川などといった温泉地とは比べることが
出来ないほど鄙びた温泉です。そこの外湯の景色でした。
連衆のご意見の中に「今を詠む」が俳句という事が出ていましたが。
こと出水に関してはこの地で遭遇すれば命にかかわるところで、
過去の出水跡を句種にするほかは有りません。
愛様、縄様の特選にとって頂きました。
かたつむり行方の果の夕間暮れ
兼題の「かたつむり」「まいまい」「でで虫」身近なはずなのに
詠めませんでした。当たり前の句で数合わせは反省ですね。
浅漬けの茄子の色良き梅雨入かな
この「梅雨入り」と「五月雨」の句を明るく詠むことは自分の課題でした。
そのうえ「梅雨」と「五月雨」との詠み分けができればと考えています。
季重なりは承知で詠みました。み様、志様に誉めて頂き感激です。
車椅子押すに買ひたる夏帽子
先日、母からの電話の内容に「帽子買ったのよ」という話がありました。
母の足にも金具が入って、日常は杖の生活です。その母が父の車椅子を
押して、少しでも父を外に出そうと頑張っています。
もう少し詠みこんで句を仕上げたいと思っています。
それは、私の俳句の一番のファンは母だからです。
み様に採って頂きました。ありがとうございます。
宵祭もつ焼く煙にさそわれて
披講の時に種明かしをしてしまいましたが、「煙」(けむ)と詠みたかった
そして、ある日見ていた地方紹介のITの中に「煙にさそわれて」という
フレーズを拝借したわけです。
旦那様が江戸っ子の竹様に採って頂いて光栄です。
「とりあえず」「あれ」で出てくるビールかな
本来は原句です。ここから発展して物語を創作していくのが
ころころの句作過程なのです。7句投句という中で色々な
作風を試すことも私の悪いところでしょうね。反省。
散々人の句にいろいろ言っておきながら・・
というわけで反省を兼ねて自句自解、自句批判などを。
まつさきに地神が汚れ梅雨出水
父の郷里、秋田県雄勝群稲庭は今でこそ稲庭饂飩の里として全国に名を
知らしめていますが、雪深い山里です。
村落は皆瀬川という川に添った農村で、冬に働き手は出稼ぎか、近くの
漆器工場などへの兼業を余儀なくされています。
田や畑は川から離れた一段と小高い処に限られる為に、村の墓どころは
川端にあり、幾度の出水によって被害をうけています。
その墓の横にも小さな田畑があり耕地を少しでも確保しようと苦肉の策
なのでしょう。そんな小さな田畑の端には地神様の幣や犬小屋より
小さな社らしきものを祀っています。
ころころの本家の墓石はもう150年ほど前のものです。幾度となく
出水に流され、かすかに姓がわかるほど傷んでいます。
そんな風景を思い出しながら詠んだものです。
縄様、ゆ様、志様にお採りあげ頂いて嬉しかったです。
湯治湯やあばれ出水の忘れ岩
この句も父の田舎の風景です。
皆瀬川の上流には小安峡温泉があります。
上流といっても父の村落から車で10分ほど登ったところで、
その渓流は赤土色した大きな岩がごろごろとした
とても有馬、伊香保、鬼怒川などといった温泉地とは比べることが
出来ないほど鄙びた温泉です。そこの外湯の景色でした。
連衆のご意見の中に「今を詠む」が俳句という事が出ていましたが。
こと出水に関してはこの地で遭遇すれば命にかかわるところで、
過去の出水跡を句種にするほかは有りません。
愛様、縄様の特選にとって頂きました。
かたつむり行方の果の夕間暮れ
兼題の「かたつむり」「まいまい」「でで虫」身近なはずなのに
詠めませんでした。当たり前の句で数合わせは反省ですね。
浅漬けの茄子の色良き梅雨入かな
この「梅雨入り」と「五月雨」の句を明るく詠むことは自分の課題でした。
そのうえ「梅雨」と「五月雨」との詠み分けができればと考えています。
季重なりは承知で詠みました。み様、志様に誉めて頂き感激です。
車椅子押すに買ひたる夏帽子
先日、母からの電話の内容に「帽子買ったのよ」という話がありました。
母の足にも金具が入って、日常は杖の生活です。その母が父の車椅子を
押して、少しでも父を外に出そうと頑張っています。
もう少し詠みこんで句を仕上げたいと思っています。
それは、私の俳句の一番のファンは母だからです。
み様に採って頂きました。ありがとうございます。
宵祭もつ焼く煙にさそわれて
披講の時に種明かしをしてしまいましたが、「煙」(けむ)と詠みたかった
そして、ある日見ていた地方紹介のITの中に「煙にさそわれて」という
フレーズを拝借したわけです。
旦那様が江戸っ子の竹様に採って頂いて光栄です。
「とりあえず」「あれ」で出てくるビールかな
本来は原句です。ここから発展して物語を創作していくのが
ころころの句作過程なのです。7句投句という中で色々な
作風を試すことも私の悪いところでしょうね。反省。