築地川跡銀葉アカシア咲く高さ 松田ひろむ
咲き充ちてアカシアの花汚れたり 高濱年尾
俳句の友達シャイさんからお驚きのご報告
先日の日経俳壇 黒田杏子選の一句
啓蟄の天道虫に雪の舞う 作者名(?)
いやはや季跨ぎ、跨ぎ 各切れに季語ありと如何に鑑賞するか?
より何故黒田杏子が採ったか?を探ったほうが興味深い
句は嘘の世界か?
啓蟄(仲春)天道虫(三夏)雪(晩冬) いやいや
これは本当に有り得る景色ではないだろうか?
作者は確かに見た。それが現実でも夢でも 確かに見た
作者の真実を季語で括ろうとして作者の真実を否定してはいけない
作者が実景として表現したものを黒田杏子は採ったのだろう
佳句かどうかの評価より彼女は作者の正直な人の心を採用したのだと
思う 俳句の後ろに作者が見えたのだろう
単純に掲句を評価する俳句大会では選上にも上がらないのかも知れない
選者 黒田杏子はき然として選に対したのに違いない