( 句碑と萩 )
名月や池をめぐりて終夜(よもすがら) 芭蕉
川越喜多院山門をくぐるとすぐに芭蕉の句碑が建っている。 丁度五百羅漢の
裏手にあたり。いったいに山萩が今が盛りと咲いていました。
この句碑の上部に15センチほどの穴があいていてそこから見える萩だけの
世界が綺麗でした。句碑もその取り巻く景色も良い句種となります
句碑の松松ぼつくりも落すなり 細見綾子
落葉はや幕除かれし句碑に降る 長谷川かな女
撫子にはじまる句碑の秋の草 深見けん二
浅草の句碑の夜寒のことしより 久保田万太郎