( むべ・郁子の実 )
送り出て月下の郁子をとりくれて 加賀谷凡秋
郁子垣をはなはだ低く秋の宿 富安風生
郁子一つ芭蕉生家の文机に 宮下翠舟
宗匠は軽みに倦みて郁子熟るる 守谷茂泰
今日10月12日(新暦)は芭蕉忌(1694・11月28日)
芭蕉忌・時雨忌・翁忌・桃青忌・と呼ぶようです
芭蕉忌や己が脚噛む寒鴉 沢木欣一
時雨忌や林に入れば旅ごころ 石田波郷
御堂筋その一筋を翁忌へ 阿波野青畝
桃青忌夜を人の香のうすれけり 飯田蛇笏
同じ芭蕉忌の句、それぞれ違った趣で詠まれています
今夜はその違いをじっくりと鑑賞し、その詠み違いを学んで
ころころなりの芭蕉忌を過ごしたいと思っています。
今日は父の四十九日,納骨を済ませました。皆さんのお気遣い有難うございました