寒月・月冴ゆる・冬の月
寒月 厳寒の空にさえざえとある月「寒中(二十四節気の小寒(1月6日)から
立春(2月4日)までの期間)」の月のことをいいます。
寒月が鵜川の底の石照らす 栗田やすし
祭壇のごとき山嶺月冴ゆる 河原地英武
酒蔵の忍び返しや冬の月 新野芳子
ジャズ聴いて寒月白く更けゆけり 矢野孝子
冬の月大利根川は黒き帯 武藤光晴
寒月や起重機腕を上げしまま 関根切子
同じ湯にしづみて寒の月明り 飯田龍太
寒月をまたぐに惜しき潦 桂 信子
冬の月わたしの毛布照らしおり 大高 翔
長安の糸より細き冬の月 有馬朗人
寒月とならむ夕月白く淡し 林 翔
これやこの冬三日月の鋭きひかり 久保田万太郎
サイトから一部資料・写真お借りしています
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