2月10日

2009-02-10 23:46:59 | Weblog

      ( 雪割草=州浜草 )

 

今日は綺麗な冬の満月が上がっています。

冬満月こころ叫びてゐたる日の     野澤節子

 

多作多捨と、言うけれど・・・
ただただ頭の中で詠むのなら幾らでも詠む自信があります
小器用に、点取りを意識すれば出来るような気がします。
折角吟行で得た句種を詩に昇華させずに、詠んでしまい
句会などで選ばれなかったら,写生ごと没にしてしまっていませんか?
詩心も一瞬の閃きのほうが良い結果が得られる場合もありますが
吟行句会などで一句も採られなかったから写生が失敗したわけでは
ないはず。表現に問題が有ったと考えるべきでしょう
俳句は詠む、選句、鑑賞するこのバランスが上達の目安だと
思っています。
17音だけ投げ放って黙っていれば、分からない力も鑑賞文になると
逃げ隠れできません。鑑賞文に説得力がなければ、それは反して
詠む力も浅いと見えてきます。これで自己判断ができるはずです。

 

冬満月 やっと眠らす眼鏡拭く       三田村弘子

 

冬満月われの匂ひの中にねむる     寺田京子

コメント (2)
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