( 芹 )
芹摘みて雲に遅れてしまひけり 福永みち子
のべし手にきらめき移る芹の水 岡本まち子
水よりも風の冷たき芹を摘む 岡田 和子
「俳句は無名がいい」 飯田龍太
この言葉がころころの座右です
今日のNHK俳句のゲストは歌人の佐佐木幸綱、彼の自慢は当時産科医で
あった水原秋桜子に取り上げてもらったこと、高校の国語の教師が草田男で
有った事だと聞いて本物を感じました。
前に先師から佳句は一人歩きするもの、作者の手から離れれば人の心へ
どのように届くかが俳句の楽しみでもあると教えてもらいました。
昨今では、点数や賞で人格までも評される傾向にありますが、一喜一憂しても
作者ほど読者は気にしていないものです。
先輩諸氏には過去,仕事や社会活動においても中心的な役割をされてきて
いる方も多いと思いますが、佳句の前では,そんなプライドも微塵となります
そんな挫折も上達へのスピリットとなるはずです。
俳句は楽しむことが一番ですが、句会がお楽しみ会になることとは違います
「大の大人が」真剣に真向かっても、なかなか上達しないから面白いのです
結社などでは「句」より「名」と、活動している人も見かけますが、とても滑稽
ですが、それも人の生き様で否定は出来ません。
一人でも多くの読者にできれば俳句をそう知らない人にも届く詩を詠みたいと
精進しています。
まだまだ仕事中心の日常に席を置くころころで、現在満足のゆく俳句活動が
出来ませんが、いつかその日を夢見ています。