4月26日

2009-04-26 00:46:53 | Weblog

     ( きらんそう・地獄の釜の蓋 )

 

  
    伊賀に来て摘めり地獄の釜の蓋     栗田やすし

 

今日は兄(俳号 野仏・忌日は25日)の七回忌の法要、全く月日の流れは
早い。存命ならばきっと良きライバルだったはずが、兄の逝き先は天国で
あっても、逆縁に残された父母,姉、そして妻子には地獄の悲しみだった。
今までもこれからも、私なりに兄を背負って俳句を続けて行くつもりである。

 

 1982年「奴凧」句会報 4月号より

 雛菓子の少しちらばる水子仏
 現世の水をかけあふ浅利かな
 霊峰に雲近くして初桜
 たをやかに古墳をつつむ朧かな
 春林に傾く馬頭観世音
 春雷の野に残されし石仏
 花冷えの木目たしかな微笑仏        宇佐美野仏

 

     子の指を発つて忌日の天道虫    ころころ

 

 

 



 

コメント (4)
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