( 成人の日・繭玉 )
今年初めての東京大仏へ御参りに行きました。
途中の板橋区の民族博物館での催事は区内の伝統工芸師の実演と展示です。
少し早めだったのでまだ実演もなく、その脇で地区のご老人と主婦、子供達が
繭玉を枝に挿しています。繭玉はお米の粉の団子で白と薄紅の二色、まばらに
金柑をさしています。私も誘われるままに2~3個を枝に挿させてもらえました。
この繭玉は小正月の一日のための飾りで、翌日にはお飾りを焼く火で炙って食べて
しまうそうです。ご老人曰く、何にもない時代だったから、こうでもしないと楽しみも
無かったからね。 初めての体験でしたが、いやはや米団子がこれほどベタベタ
するものだとは知りませんでした。
黒板に繭玉の影受験塾 沢木欣一
繭玉のすぐ揺るる枝の決りをり 後藤比奈夫
枝に刺す繭玉のまだ湯気立てて 浅見さよ
人夫らに成人の日の天あたたか 古賀まり子
道にはずむ成人の日の紙コップ 秋元不死男