6月 6日

2011-06-05 23:56:09 | Weblog
            ( 山法師 )

植物園ではもう山法師、いぼたの木の開花が見られました


朝鳥に花ちりばめつ山法師            水原秋桜子


山法師咲いて大きな開拓碑            大橋敦子


修羅なせり花のをはりの山法師          宮坂静生


風音を過客と聴けり山法師            鈴木鷹夫




水蝋の木(いぼたのはな)


伊吹嶺6月号 遠峰集より 


ぬかるみに杖を汚して午祭
連翹や路地奥にデイサービス車
介護士が配る小ぶりの桜餅
芽山椒雫こぼして摘みにけり
棟上や白き木肌のかげろへり         谷口千賀子
 ( 丹波 )


千賀子さんの御脚の一日も早い平癒をお祈りしています
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6月 5日

2011-06-05 00:57:41 | Weblog
             ( 半夏生の花 )

時候の季語にも半夏生(二十四気七十二候夏至の三候の一つ・陽暦七月二日頃)が有りますが
この花は半夏生ドクダミ科です。漢方薬の半夏は烏びしゃくのことで混乱します


半夏生草真田屋敷に咲き馴染む           河又一爽


諸草に伸び立つ花穂の半夏生            石川風女


半夏生咲かせ半信半疑かな             山田みづえ


目だたざる花の咲きゐて半夏生           大久保橙青



こちらは時候の半夏生の句

赤松の赤に見惚るる半夏生              沢木欣一


ねじり切る陶土冷たし半夏生             梅田 葵



 伊吹嶺6月号 遠峰集より 


師の句碑へ羽音大きく白鳥来
雪に足深く沈めて師の句碑へ
降る雪に白鳥白を極めけり
雪吊の影濃し白鳥供養の碑
白鳥の羽根を栞に瓢湖去る            都合ナルミ 
 (日進)



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