( 百合 )
百合咲きていまだ花粉をこぼさざる 細見綾子
草山やこの面かの面の百合の花 高浜虚子
谷風や花百合そ向きま向きして 阿波野青畝

山百合
夕月に山百合は香を争はず 飯田龍太
山百合の白の鮮烈爆破点 鷹羽狩行
山百合の屋根にひらきしまひるかな 黒田杏子

鹿の子百合

透百合

鉄砲百合
朝市へ鉄砲百合を肩抱へ 矢島渚男

鬼百合
鬼百合は畦の義民の墓に咲く 大峯あきら

カサブランカ
伊吹嶺6月号 遠峰集より 
地震激し沈丁の香に立ちつくす
春寒の地を突き上ぐる余震なほ
料峭の歩くほかなき地震月夜
春寒し身ぬちに残る地震のゆれ
ものの芽に屈めば幼問ひかくる 宇佐美こころ ( 東京 )
百合咲きていまだ花粉をこぼさざる 細見綾子
草山やこの面かの面の百合の花 高浜虚子
谷風や花百合そ向きま向きして 阿波野青畝

山百合
夕月に山百合は香を争はず 飯田龍太
山百合の白の鮮烈爆破点 鷹羽狩行
山百合の屋根にひらきしまひるかな 黒田杏子

鹿の子百合

透百合

鉄砲百合
朝市へ鉄砲百合を肩抱へ 矢島渚男

鬼百合
鬼百合は畦の義民の墓に咲く 大峯あきら

カサブランカ


地震激し沈丁の香に立ちつくす
春寒の地を突き上ぐる余震なほ
料峭の歩くほかなき地震月夜
春寒し身ぬちに残る地震のゆれ
ものの芽に屈めば幼問ひかくる 宇佐美こころ ( 東京 )