( 小寒・寒の入・寒に入る )
人里に水の音する寒の入り 細見綾子
微かなる地震に驚く寒の入り 栗田やすし
寒に入る石を掴みて一樹根 加藤秋邨
小寒の満月山を離れたる 神尾朴水
白粥の米粒光る寒の入 垣内玲子
小寒の穂先尖りし絵付筆 武田稜子
合掌の弥陀の掌温し寒の入 嵯峨崎由紀枝
小寒のサーファー浮けり九十九里 武藤光晴
鉛筆の芯を尖らす寒の入 森垣昭一
芋噛んで歯を零したる寒の入り 片山浮葉
躓きし畳の縁や寒に入る 三井あきを
水神の御鏡割れし寒の入 奥山ひろみ
己が影地にくつきりと寒に入る 夏目隆夫
小寒の鉄錆しるき大鳥居 こころ
香のありし久留米絣や寒の入 森澄雄
寒の入朝日も道もまつすぐに 岡本眸
人里に水の音する寒の入り 細見綾子
微かなる地震に驚く寒の入り 栗田やすし
寒に入る石を掴みて一樹根 加藤秋邨
小寒の満月山を離れたる 神尾朴水
白粥の米粒光る寒の入 垣内玲子
小寒の穂先尖りし絵付筆 武田稜子
合掌の弥陀の掌温し寒の入 嵯峨崎由紀枝
小寒のサーファー浮けり九十九里 武藤光晴
鉛筆の芯を尖らす寒の入 森垣昭一
芋噛んで歯を零したる寒の入り 片山浮葉
躓きし畳の縁や寒に入る 三井あきを
水神の御鏡割れし寒の入 奥山ひろみ
己が影地にくつきりと寒に入る 夏目隆夫
小寒の鉄錆しるき大鳥居 こころ
香のありし久留米絣や寒の入 森澄雄
寒の入朝日も道もまつすぐに 岡本眸