1月 7日 (人日)

2018-01-07 04:23:46 | Weblog
                  (  人日の節句・七草粥・七種・七日  )



七草粥に能登塩田の塩ちらす            細見綾子



人日の厨に暗き独言                角川源義



七日はや煤によごれし軒雀             志摩芳次郎



人日のあとの青空瓦葺く              梅田葵



漉舟の底に陽がさす七日かな            栗田せつ子



湯気吹けば菜の青々と七日粥            吉田明美



人日や香たてて売る京扇子             若山智子



臥す母に七草粥を温めをり             菊池佳子



人日や鳥獣戯画を見て飽かず            平松公代



苞とけば七草の菜の青ひらく            能村登四郎



七草や雨にくろずむ松ぼくり            小川軽舟



人日の手の平に汲む神の水             川島維春






春の七草

芹(せり)薺(なずな)御形(ごぎょう=ははこぐさ)繁縷(はこべら=はこべ)
仏の座(ほとけのざ=たらびこ)菘(すずな=かぶ) 蘿蔔(すずしろ=だいこん)



母の膝のぬくさ今なほ七草爪             長谷川かな女



七種爪爪は老なき茜いろ               能村登四郎



  七草爪

1月7日、春の七草の菜をゆでた湯に手を入れ、爪を柔らかくしてから切ることで、
その年 一年の無病息災を祈るという風習。邪気を払うと信じられている
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