( 笹鳴・笹子・藪鶯 )
父眠る軍人墓地や笹子啼く 栗田やすし
笹鳴のまことに稚し焼け山に 細見綾子
笹鳴や満月登る富士の肌 澤木欣一
笹鳴の舌の強さよ藪の中 滝沢伊代次
息かけて拭く窓硝子笹子鳴く 清水弓月
笹鳴や句碑に夕日の移り来し 国枝洋子
鳴き移る唐津窯場の夕笹子 八尋樹炎
笹鳴やみどり増したる句碑の苔 梅田 葵
奥宮へ七百余段笹子鳴く 矢野孝子
笹鳴きや御堂の裏の茂みより 松平恭代
畑隅に捨て大根や笹子鳴く 武藤光晴
生垣に笹子来てゐる杓子庵 矢野愛乃
石香炉のみの拝所笹子鳴く 武田稜子
笹鳴や妹と出合す母の墓 舩橋 良
笹鳴や十能の火を書院まで 大峯あきら
笹子鳴く真昼やさしき甲斐の山 飯田龍太
父眠る軍人墓地や笹子啼く 栗田やすし
笹鳴のまことに稚し焼け山に 細見綾子
笹鳴や満月登る富士の肌 澤木欣一
笹鳴の舌の強さよ藪の中 滝沢伊代次
息かけて拭く窓硝子笹子鳴く 清水弓月
笹鳴や句碑に夕日の移り来し 国枝洋子
鳴き移る唐津窯場の夕笹子 八尋樹炎
笹鳴やみどり増したる句碑の苔 梅田 葵
奥宮へ七百余段笹子鳴く 矢野孝子
笹鳴きや御堂の裏の茂みより 松平恭代
畑隅に捨て大根や笹子鳴く 武藤光晴
生垣に笹子来てゐる杓子庵 矢野愛乃
石香炉のみの拝所笹子鳴く 武田稜子
笹鳴や妹と出合す母の墓 舩橋 良
笹鳴や十能の火を書院まで 大峯あきら
笹子鳴く真昼やさしき甲斐の山 飯田龍太