白露(処暑の後15日目、9月8日頃)
本棚に古白遺稿や白露の日 栗田やすし
髪染めて出稽古に行く白露の日 小島千鶴
蔵壁を白露の夕日移りゆく 清水弓月
墨の香に部屋を潤す白露かな 松平恭代
山畑に人影動く白露かな 中川幸子
奈良町で茶粥を食ぶる白露かな 武田明子
ひそやかに藍の息継ぐ白露かな 小田和子
城仰ぐ句碑に白露の風渡る 尾関佳子
鐘の音の湖にひびける白露かな 関根近子
空海の霊泉を汲む白露かな 長崎眞由美
ていねいに筆先洗ふ白露かな 鈴木真理子

漬梅の紅のひと粒白露の日 飯田龍太
白露の籬をへだてて桂川 石原八束
鰡切つて白露の水を荒使ふ 小泉八重子
白露かなミサの歌ごゑ昂ぶるに 笹沼秀夫
白露に阿吽の旭さしにけり 川端茅舎
本棚に古白遺稿や白露の日 栗田やすし
髪染めて出稽古に行く白露の日 小島千鶴
蔵壁を白露の夕日移りゆく 清水弓月
墨の香に部屋を潤す白露かな 松平恭代
山畑に人影動く白露かな 中川幸子
奈良町で茶粥を食ぶる白露かな 武田明子
ひそやかに藍の息継ぐ白露かな 小田和子
城仰ぐ句碑に白露の風渡る 尾関佳子
鐘の音の湖にひびける白露かな 関根近子
空海の霊泉を汲む白露かな 長崎眞由美
ていねいに筆先洗ふ白露かな 鈴木真理子

漬梅の紅のひと粒白露の日 飯田龍太
白露の籬をへだてて桂川 石原八束
鰡切つて白露の水を荒使ふ 小泉八重子
白露かなミサの歌ごゑ昂ぶるに 笹沼秀夫
白露に阿吽の旭さしにけり 川端茅舎
