金魚・金魚玉・金魚市・出目金・金魚田・蘭鋳
金魚は江戸時代に庶民の間に広がり、それからずっと人に親しみのある魚として愛されてきました。
尾鰭を翻して泳ぐ様が涼しげであるところから、夏の季語とされています
ビニールの金魚を提げて麦生の家 細見綾子
石臼に目高ほどなる金魚飼ふ 栗田やすし
空缶の金魚ゆらして登校す 河原地英武
金魚玉幼の病みし日のことも 武藤光晴
背中越し糶札飛べり金魚市 河合義和
金魚売り富士の湧水注ぎ足せり 坂本操子
セルを着て稚き金魚買はんなど 沢木欣一
伏せ置きし甕も今日より金魚飼ふ 水原秋櫻子
人ごみに燈火加へぬ金魚店 中村汀女
金魚玉浅草のほか母は知らず 本土みよ治
蘭鋳の爆発寸前のかたち 奥坂 まや
佳句詠めず鉢の金魚が平泳ぎ 鈴木真砂女
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