12月 5日

2024-12-05 05:13:44 | Weblog

                              山眠る

 

 

 

             中国の「臥遊録」の「冬山惨淡として眠るが如し」から》冬の山の静まり返ったようす

             秋は「山粧ふ」、春は「山笑ふ」と、擬人法の典型のような季語であり、夏は「山滴る」でですが、

             これは季語としないという意見もあって、歳時記によっては掲載の無いものも有るようです

 

 

 

                

 

 

 

          うつすらと裾見せて富士眠りをり      栗田やすし

 

          ふところに火止めの窯や山眠る       矢野孝子

 

          山眠る火気厳禁の札立てて         斉藤真人

 

          殉教の谷の十戸や山眠る          山下智子

 

          崩落のあとまざまざと山眠る        平松公代

 

          噴きあがる湯の轟きや山眠る        ころころ

 

 

 

 

                

 

 

 

          肘張りて眠れる山の比叡かな        岸風三楼

 

          火の山や噴煙あげしまま眠り        水原 春郎

 

          土いまだ木の葉のかたち山眠る       正木ゆう子

 

          山眠り石で囲ひし楮畑           大峯あきら

 

          いくたびも虹を吐いては山眠る       高野ムツオ

 

          薄目せる山も混りて山眠る         能村登四郎

 

 

 

                

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています                  

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