（ 鉄線花 ）
鉄線花砂にこぼるる在原寺 栗田やすし
てつせん花新聞記者の賜ひたる 細見綾子
鉄線はわが好きの花五月来ぬ 星野立子
鉄線を活けて山風畳摶つ 林 翔
病みて夫常より強き鉄線花 岡本 眸
鉄線花女ばかりの編集陣 柴田白葉女
クレマチス どの家も 母の双手浮く 伊丹公子
甲冑はこんこん眠るクレマチス 宮澤山彦
鉄線花砂にこぼるる在原寺 栗田やすし
てつせん花新聞記者の賜ひたる 細見綾子
鉄線はわが好きの花五月来ぬ 星野立子
鉄線を活けて山風畳摶つ 林 翔
病みて夫常より強き鉄線花 岡本 眸
鉄線花女ばかりの編集陣 柴田白葉女
クレマチス どの家も 母の双手浮く 伊丹公子
甲冑はこんこん眠るクレマチス 宮澤山彦
師ならではの感性でしょうか？いずれにしても句意が
小生には難しいです。
私にも正確な句意は分かりませんが、私は
鉄線の名の由来、蔓が鉄線のように強く執ようであること、またその色から日本的な律儀さを感じています
てつせん花新聞記者の賜ひたる
鉄線をてつせんと平仮名表記したこと、また新聞記者という言葉との硬さを座五の「賜ひたる」と
和らげている綾子先生の句の独特の美学を
感じています