満開の東京大仏
やっと3月が終わった。やっとと言うのは可笑しいかも知れないが
この一ヶ月は少なくとも2000句を目にしたと思う。
参加している現俳の選句899句、IT句会の毎日投句選句、吟行句会の投選句、
そして我々の句会の選句。現俳の入力の為の句集の選択。
これは嘆きではなく満足と言うべきなのだろう。
3月10日から再開されたG句会、本当に良かったと思う。
投句欄を見る限り、以前より写生句が多くなったとは思うが高点句はそれなりに
手練れている。その俳句自身は批判すべきものではなく只毎日句会のお手本とは
成り難い,参加初心者がその方向に向くのを危惧している。
100句に達したらやめるつもりでいる。
梅東風へ御目ふせたる地蔵尊
現俳の1年間の結果が出た。目標は達せられなかったが,それなりに得るものが
あった。目標の一つに今私が詠んでいる俳句が何処まで現俳の中で認知を受けるか?
今詠んでいる俳句の出典は勿論,毎月楽しみにしている八雲句会。
そこでの評価こそが今の私の俳句の原点であり、教場である。
年間130点を頂いた。これは連衆に頂いたもの、有りがたく感謝しています。
嫁がせて蛤椀の薄ぐもり
ものの芽に力こめたる日差しかな
能登の市みな息白く商へり
売り物のランプを灯し歳の市
朝市や桶に溢るる菊の水
半分は兎となりし林檎かな
へつついの火の神に炊今年米
亡き人に独りごと云ふ良夜かな
どの部屋をあけても独り障子更ふ
米浸す水の澄みゆく月夜かな
生涯を敵役なる油虫
のつぺりと街起きている熱帯夜
夏暁や母にまつわる水の音
この世から声をかけられ昼寝覚め
教会の影の中なる草取り女
病む人に嘘ゆるされし朧かな
紅ひいて女荒ぶる宵御輿
浅草に喜劇の幟つばくらめ
( 多少の推敲の上投句しましたが、以上の句は多くの支持を頂きました)
昨日は楽しみにしていた八雲句会、桜満開の東京大仏,赤塚植物園での散策
多くの佳句にまみえ,連衆それぞれの
個性溢れる披講,暖かい逆選。そして何より元気に全員のお顔が揃ったこと
本当に楽しい一日があっと言う間に過ぎていきました。
お疲れ様でした。そして有難うございました。
花冷や露座大仏の前かがみ ころころ