万両・百両(唐橘)・十両(藪こうじ)・冬珊瑚
万両や着丈合ひたる借り衣裳 飯田龍太
万両や使ふことなき上厠 富安風生
棕櫚縄の朽ちし籬や実万両 佐藤とみお
万両の一粒づつに雨の粒 関根近子
屋根神に傾ぐ万両艶めけり 橋本紀子
百両(唐橘)
百両へ万両の鉢運ばるる 姉崎蕗子
末娘唐橘のうるはしゅう 高澤良一
十両(藪こうじ)
吉良さまを敬ふ寺の藪柑子 能村登四郎
ひとつづつ陽の一点や藪柑子 森 澄雄
皇子の囲みて赤し藪柑子 国枝洋子
藪柑子小壺に挿せり藍染屋 中村たか
住み古りて増ゆるにまかす藪柑子 清水弓月
冬珊瑚
冬珊瑚ころと呑みこみ尾長去る 谷 和子
ふくよかに乾く白衣や冬珊瑚 升本栄子
気が付けば子あり孫あり冬珊瑚 小林鱒一
冬珊瑚官退けば人も来ず 荻村汀鳳
千両(仙蓼)
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