2月10日

2009-02-10 23:46:59 | Weblog

      ( 雪割草=州浜草 )

 

今日は綺麗な冬の満月が上がっています。

冬満月こころ叫びてゐたる日の     野澤節子

 

多作多捨と、言うけれど・・・
ただただ頭の中で詠むのなら幾らでも詠む自信があります
小器用に、点取りを意識すれば出来るような気がします。
折角吟行で得た句種を詩に昇華させずに、詠んでしまい
句会などで選ばれなかったら,写生ごと没にしてしまっていませんか?
詩心も一瞬の閃きのほうが良い結果が得られる場合もありますが
吟行句会などで一句も採られなかったから写生が失敗したわけでは
ないはず。表現に問題が有ったと考えるべきでしょう
俳句は詠む、選句、鑑賞するこのバランスが上達の目安だと
思っています。
17音だけ投げ放って黙っていれば、分からない力も鑑賞文になると
逃げ隠れできません。鑑賞文に説得力がなければ、それは反して
詠む力も浅いと見えてきます。これで自己判断ができるはずです。

 

冬満月 やっと眠らす眼鏡拭く       三田村弘子

 

冬満月われの匂ひの中にねむる     寺田京子

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月8日

2009-02-08 23:56:23 | Weblog

      ( 大いぬふぐり )

 

夢を見ないころろこが久しぶりに夢を覚えて目覚める
人に言えば可笑しな話
私は電車に座っていてとある駅に着くと三遊亭楽太郎が乗り込んで来た
空いていたので話し掛ける。「やあ、ひさしぶり」彼はきょとんとしていぶかしげな
挨拶を返す。芸能人や有名人になると急に親戚、友達が増えると聞くが、きっと
彼はその口だと思ったのだろう。当然だ。
なかなかこちらの話に乗ってこないので独り言のように「緑公園」「吉田グランド」
「浪速屋」「被服所」「ねずみこぞう」などとワードだけを語ると彼はやっと笑った。
このワードは彼もころころも小学生時代の遊び場なのだ。
中学に入ると彼が一学年上だと言う事を知る。彼は同年早生まれ。
しかし原っぱにはそんなことは関係ない子供達である。
原っぱにはいつも20人くらいの子供達であふれていた。
彼は両国小学校、ころころは二葉小学校、つまり原っぱ友達なのだ。

少し話始めた時に電車は駅に着いて彼は笑顔で「じゃ」といって降りていった。
ここで目覚時計が鳴った。

落語家と言えばもう一人。楽太郎の兄弟子,三遊亭好楽。同じ笑点メンバー
この人がころころの高校時代の部活「バレー部」の先輩。
笑点を見ていると同じ画面に先輩と幼友達が見れるのだから、こんな
贅沢はない。

 

 いぬふぐり昔は驢馬のパン屋来て   角 長子

 

 夕立の追ひ来るさきも野原かな     水田正秀

 

 幼馴染と会ふ日やくろき小鳥飛ぶ    寺田京子


 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月3日

2009-02-03 22:17:46 | Weblog

      ( 節分 )

 

湯葉供へあり節分の鬼子母神     細見綾子

 

節分や灰をならしてしづこころ     久保田万太郎

 

応へざる闇に豆撒き尽したり      上野さち子

 

病室に豆撒きて妻帰りけり        石田波郷

 

道ばたの雪の伏屋の鬼やらい      高浜虚子

 

老いぬれば鬼も内なる追儺かな     野見山ひふみ

 

追儺の夜餓鬼の如くに出て歩く      福永耕二







 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月2日

2009-02-02 22:11:16 | Weblog

    ( 浅間山 )

 

2日未明に浅間山が噴火したそうです
噴煙は2,000mに達して、東京までその灰が降りました。
ころころは今から40数年前の夏に、この浅間山の山頂まで登りました
高校でのオリエンテーリングでした。

 

火山帯六感動きはじめけり      滝口ろくや

 

雪渓の風抗ふは火山聳つ       宮津昭彦

 

http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/camera/asama/asamahigasi.htm

浅間山のライブカメラです




 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする