4月20日

2009-04-20 18:22:12 | Weblog

      ( 八重山吹 )

 

山吹の茎にみなぎり来し青さ        細見綾子

 

千萬のつぶやき濃山吹の藪        塚本邦雄

 

山吹の檜垣抜け出し一枝かな       富安風生

 

ほろほろと山吹ちるか瀧の音        松尾芭蕉

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4月19日

2009-04-19 00:44:48 | Weblog

     ( 桃色梅花いかり草 )

 

錨草山に咲き出て海の色       高橋悦男

 

いかり草むかしもいまも水祀り    佐藤鬼房

 

 

☆ 昨日は結社の鎌倉吟行会の予定が急な仕事の為に参加できず
 本当に残念な思いでした。
 ころころの青春時代、高校生活の夏休みは必ず鎌倉の材木座海岸でキャンプ
 生活。当時は浜辺でテントを張り約2週間過ごしていました。
 夏休みのアルバイトは御茶ノ水の日本出版2週間で費用を稼いで、出かけて
 残りが宿題?(だったはず)

 月初めに企てた毎日10句の目標・・・現在116句・・一日6句のペース
 これからの追い上げは難しい。はてさて何句まで詠めるでしょう

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4月18日

2009-04-18 17:25:55 | Weblog

        ( 桜草・プリムラ )

 

桜草の野に東京の遥かかな      富安風生

 

指組めば指が湿りぬ桜草        鈴木鷹夫

 

雨音に心ゆるべば桜草         中村汀女

 

プリムラや眩暈のごとく昼が来て           岡本眸

 

 

     伊吹嶺の陰に日向にさくら草    ころころ  





 

 

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4月17日

2009-04-17 10:56:56 | Weblog

       ( 竹の子・筍・たかんな )

 

ころころの散歩コース,赤塚植物園の竹林の筍です。
見えるものだけでも2~30本、まだまだ出るのでしょうね。
(管理人さんが食べるのだろうか?)なんて下世話な事を考えていました。

 

中尊寺厨たけのこ出てせはし      田村了咲

 

竹の子の黒装束は折られたり      阿波野青畝

 

たかんなや吉良累代の墓所       加古宗也

 

筍の光放つてむかれたり         渡辺水巴

 



 

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4月16日

2009-04-16 01:10:15 | Weblog

      ( 花桃 )

 

花桃の蕊をあらはに真昼時       飯田蛇笏

 

山碧し花桃風を染むばかり        飯田龍太

 

花桃やこんこんと月上がりをり           吉田鴻司

 

 

    ☆   花と桜
これもお陰というのだろうか、不況と言う流行にも乗って今年は多くの
桜の花を見て周った。
そして俳句作家の悲しさと言うのだろう、句を詠まずにはいられなくなる。
秀拙は兎も角、句数も多い春となった。
詠み重ねてゆくうちに「花」と「桜」の感覚的な違いを感じるようになった。
私だけかも知れないが、それは数的なもの。
「桜」と詠えばその樹または二三本を思い
「花」と詠えば、全体的な花の景色を思う。
ころころの力の無さかまだ取り合わせの句が多いのは仕方ない
何時か胸張って紹介できる桜の句が詠めると信じる事にした。




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4月15日

2009-04-15 00:34:48 | Weblog

       ( 牡丹 )

 

鑑真と母へ最後の牡丹挿す       細見綾子

 

牡丹七日中の三日は雨しとど

 

牡丹のため朝夕を土に佇つ

 

わが八十水色のシャツ牡丹の前


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4月14日

2009-04-14 06:51:53 | Weblog

      ( 白花たんぽぽ )

 

蒲公英や日はいつまでも大空に     中村汀女

 

蒲公英や風と遊んでゐる帽子       石丸しずえ

 

蒲公英や手に新しき出席簿                 小林葭竹


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4月13日

2009-04-13 18:21:37 | Weblog

       ( 紫花菜・花大根・諸葛采 )

 

岬への単線をどる花大根          林 翔

 

この町のここより知らず花大根       笠間衣子

 

海鳴るや長谷は菜の花花大根       芥川龍之介


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4月12日

2009-04-12 08:34:37 | Weblog

         ( 樒・しきみ )

 

春の日のつるつる辷る樒かな (四十八歳)       小林一茶

 

樒さす手からも霧は立にけり  (四十二歳)

 

今朝の読売新聞に小林一茶の未知の句2句が紹介されていました。
縦9センチ横34センチの紙に書かれた句日記の中にあったものです
生涯二万句を詠んだといわれている一茶。日記と俳句を同じ紙に書いた
六番日記の中の句と見られています。   
    

    文化5年(1808年)4月2日(旧暦)

 

    菜の虫は化して飛びけり 朝の月

    羽根生へてな虫はとぶぞ引がへる   

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4月11日

2009-04-11 00:32:36 | Weblog

      ( 花馬酔木 )

 

馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ    水原秋櫻子

 

中尊寺道白珠の馬酔木咲く         秋元不死男

 

つくばへる石より低く花馬酔木              富安風生


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