( 早梅 )
近くの城山公園の日当りに咲き始めました。
早梅やくちびる朱き童女仏 沢木欣一
遣戸より見る早梅の遥かなり 能村登四郎
早梅に早瀬こそ白飛ばすもの 林翔
早梅の発止発止と咲きにけり 福永耕二
( 早梅 )
近くの城山公園の日当りに咲き始めました。
早梅やくちびる朱き童女仏 沢木欣一
遣戸より見る早梅の遥かなり 能村登四郎
早梅に早瀬こそ白飛ばすもの 林翔
早梅の発止発止と咲きにけり 福永耕二
( 福寿草 )
昨日は久々の吟行会でした、浅草神谷バー前で待ち合わせ,雷門~仲見世~
浅草寺~六区歓楽街。いつ来てもホッとする地です。
丁度,松納めの風景も見ることができました。
大地より金を放てる福寿草 山田閏子
針山も日にふくらみて福寿草 八染藍子
日のあたる窓の障子や福寿草 永井荷風
( どんど焼き・初薬師 )
どんど焼きは、氏子から集められた正月飾りを山積みにして焼き、無病息災と家内安全を祈る行事。“どんど”とは、子どもたちが青竹で地面を叩くという囃子詞「どんどやどんど」に由来する。
毎月8日は薬師如来の縁日。1年の最初の縁日は初薬師と呼ばれている。薬師如来のご利益は健康。十二誓願を発し衆生の病患を治すとされる
谷底に散らばる十戸どんど焼き 池田ちや子
どんど焼きすだまは人の手のかたち 寺田京子
接待の火鉢撫でをり初薬師 土橋石楠花
香煙を母にかけやる初薬師 宮田俊子
( 蝋梅 )
昨日は結社の初吟行、初句会でした。靖国神社から神楽坂の毘沙門天の善国寺へ
神楽坂界隈の花街(検番、稽古場)辺り。
昼食に入った和食屋さんは昔料亭だったところを改装し、なかなか趣がありました。
句会では作者以外が選句の、なんと満票の句が出て驚きました。今までそんな
句が出た句会に参加した事も無く、ここにご紹介できないことが残念です。
一草庵蝋梅の香が日だまりに 池内けい吾
能楽堂でて蝋梅の香に佇てり 加古宗也
朱印帳ひらく蝋梅匂ひけり 池内喜和子
蝋梅の匂ふや金地曼荼羅絵 矢野宗律
( 小寒・寒の入 )
今日は小寒、寒の入です。 小寒から15日後が大寒、大寒から節分までを寒の内
と呼びます。 小寒と言えどもこの時期がもっとも寒いかも知れません。
日本の各地から大雪の便りが届いているようです。
小寒のさざなみ立てて木場の川 山田土偶
小寒となりしは名のみあたたかや 星野立子
わが十指われにかしづく寒の入 岡本眸
剣道のたたんと進む寒の入 正木ゆう子
( 初句会・句座始・初運座 )
今日は初寅。寅の日を縁日とする毘沙門天は招福と勝負、を守護する神様で
特にこの1月初めての寅の日にお参りすることを善しとされています。
明日は神楽坂の善国寺の毘沙門さま(多聞天)にお参りした後に初句会になって
いますが、はてさてどんな句を授かりますやら・・・
屑籠の編目に日透く初句会 沢木欣一
窓の富士いときはやかや初句会 徳永山冬子
初句会末座に闘志しづかなり 長浜大薩子
初句会手の切れさうな空を詠む 杉野諒一
( 宝船・初夢・獏枕 )
初夢のなかをわが身の遍路行 飯田龍太
初夢になにやら力出しきりし 岡本 眸
千条の日矢の海恋ふ宝船 河本沙美子
小いびきにはや乗る夢路宝船 井沢正江
宝船目出度さ限りなかりけり 高浜虚子
( 元日 )
明けましておめでとうございます。 皆様にとって幸せな一年になりますように,心から
お祈りいたします。
このブログも開設から1590日目、これからも出来る限り続けて参りますので、
宜しくお付き合い頂けますように宜しくお願い申し上げます。
昨年は一年間で936句を詠みました。出来栄えは兎も角今年は1500句を目標に
頑張ります。
角川「俳句」一月号より
衣ずれの匂ふがごとき舞始 高羽狩行
掃き清めありし大地や初明り 稲畑汀子
初夢や振り出しに又戻りをり 有馬朗人
木の瘤に触れて叩いて山始 宇多喜代子
松立てて月の明るき夜なりけり 深見けん二
初富士の裾長く曳く遠白帆 鍵和田釉子