4月 20日

2023-04-20 06:12:55 | Weblog
                       藤の花・藤棚・白藤・山藤・藤房 



                 


          天心にゆらぎのぼりて藤の花           沢木欣一


          ましらの子枝移りして藤揺らす          栗田やすし


          山藤や白雲一つ浮きし空             武藤光晴


          山藤へ開く丹塗りの飛騨障子           篠田法子


          山藤の蔓のおどろに立ちすくむ          梅田 葵


          万葉の道や藤房泥に触れ             ころころ




                    


                    



          山藤や短き房の花ざかり             正岡子規


          荒き雨横渡りして山の藤             細見綾子


          島の藤漁網うち懸けたるごとし          阿波野青畝


          原始林やさし藤房懸けわたし           津田清子


          針もてばねむたきまぶた藤の雨          杉田久女


          むらさきの藤房死者の忘れもの          秋元不死男




                    

                       ( 山藤 )


            今日も日本全国で12,017人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +1,953 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
  
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4月 19日

2023-04-19 05:49:10 | Weblog
                         蜜柑の花・花蜜柑・レモンの花



          みかんの花浪のしぶきの墓数基        細見綾子


          陵(みささぎ)へ蜜柑の花の匂ひ立つ     中山敏彦


          ヴィオロンの止みて蜜柑の花匂ふ       澤田正子


          吹き上ぐる瀬戸内の風花蜜柑         田端 龍


          海賊の島影遥か花みかん           ころころ




                    

                       ( 夏みかんの花 )


          庭畑もいざよふ月の花蜜柑          水原秋櫻子


          網干せば網にこぼるゝ花蜜柑         小山寒子


          ひとり住めば夜の濃くなる花蜜柑       つじ加代子


          野良着干す夜風の甘し花みかん        松尾千代子


          春泥にこぼれてかたし花レモン        保田白帆子




                    

                       ( レモンの花 )

            今日も日本全国で11,902人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +1,686 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
 
 
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4月 18日

2023-04-18 05:19:10 | Weblog
                       芍薬・山芍薬・玉芍薬・糸葉芍薬  



          うら若き墨染衣玉芍薬              細見綾子


          芍薬を抱くほど剪りて妻戻る           丹羽康碩


          木の臼に芍薬活くる紙問屋            兼松 秀


          芍薬や首重たげにしなやかに           武藤けい子


          芍薬を活けて一日香の中             鈴木真理子


          母の忌に八重芍薬の束を活く           小原米子




                    

                       ( 半八重咲きの芍薬 )


                    

  
                      ( 糸葉芍薬 )



          芍薬や月山拝む山の邑              水原秋櫻子


          芍薬に逢瀬のごとき夜があり           森 澄雄


          一と雨が来さう芍薬剪ることに          横田直子


          芍薬にはねたる泥の乾きゐる           富安風生


          芍薬をぶつきらぼうに提げて来し         長谷川 櫂


          枕もと白芍薬の珠凝りて             山口青邨




                    


                    


                       ( 山芍薬 )


            今日も日本全国で3,366人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +196 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
  

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4月 17日

2023-04-17 06:03:58 | Weblog
                   小粉團(こでまり)の花・団子花・小手鞠の花


                    中国中部~南部に自生するバラ科の落葉低木・花期は4~6月



          小手毬の花弾ませて雀去る            河原地英武


          小手毬も添へて束ぬる父の供華          丹羽康碩


          漆器屋の土間大甕に団子花            塩原純子


          水やりの足にこぼるる団子花           横森今日子


          こでまりを活けて明るし師の生家         久野和子




                    



          花すぎし小手毬われを隠しけり          阿部みどり女


          仲見世の空の明るき団子花            黒米満男


          こでまりの枝より透けて遠筑波          角川春樹


          顔よせて鏡くもりぬ団子花            新田時子


          小粉団や寺の男の大あくび            指中 恒夫




                    

                    

                   大手鞠の花(手毬花、花てまり)スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木



            今日も日本全国で6,956人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 -54 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
  
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4月 16日

2023-04-16 07:28:53 | Weblog
                           石楠花・しゃくなげ


          石楠花のたわむ樹間に朝の富士          山下善久


          不開(あかず)門址に石楠花朱を極む       磯田なつえ

   
          石楠花や女人高野の奥の院            益田しげる


          石楠花や筧に細き水の音             八尋樹炎


          石楠花の散り初む磴を登りけり          熱海より子




                    



          石楠花や谷をゆるがす朝の鐘           水原秋桜子


          石楠花にかくれ二の滝三の滝           宮下翠舟


          ゆさゆさと石楠花散らす雌鹿たり         渋谷 道


          石楠花や奥書院へと長廊下            星野 椿


          石楠花にひびきて深き渓の水           深見けん二




                    


            今日も日本全国で8,553人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +68 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
 
 


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4月 15日

2023-04-15 07:03:46 | Weblog
                         桜草・プリムラ・乙女桜



          一杯のコーヒーの銭さくら草         細見綾子


          桜草買ふ干拓地巡り来て           栗田やすし


          入院の荷物小さし桜草            下里美恵子


          さくら草一葉井戸の錆袋           佐藤とみお


          介護士のやさしき問ひやさくら草       清水聡子


          婚の荷の着く庭桜草あふれ          久野和子




                    



          プリムラや給水塔は風の中          石田 波郷


          夜の部屋に日向の色の桜草          片山由美子


          プリムラや眩暈のごとく昼が来て       岡本 眸


          桜草買ひ来このごろ気弱にて         安住 敦


          咲き満ちて庭盛り上る桜草          山口青邨


          売らるゝと知らで咲きけり桜草        正岡子規




                    



            今日も日本全国で8,346人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +47 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
  

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4月 14日

2023-04-14 06:11:59 | Weblog
                     躑躅・玄海躑躅・五葉躑躅・三つ葉躑躅



          黒揚羽来てよりつつじ朱勝ちなり        細見綾子


          師の生家真実白き庭つつじ           栗田やすし


          つつじ燃ゆ役行者の修験の地          平松公代


          戸口までつつじ明りや技芸天          倉田信子


          九十九折右も左も鬼つつじ           山下智子


          白つつじ廃寺に残る石仏            ころころ




                    

                        五葉つつじ


                    


                        玄海つつじ



          山躑躅そこを明るく道ありぬ          稲畑汀子


          二の丸をいま攻めのぼる火の躑躅        伊藤 孝一


          昼深く東司の窓の白躑躅            瀧 春一


          躑躅咲く奥もつつじや仁田峠          増田 富子


          ほぼ真下より見て屏風岩つつじ         鷹羽狩行


          口結ぶボイラー守りに緋のつつじ        沢木欣一




                    


                        霧島つつじ


                    


                        三つ葉つつじ


            今日も日本全国で9,162人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +585 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
 
 


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4月 13日

2023-04-13 06:25:25 | Weblog
                       黄沙・霾(つちふる)・黄砂・黄塵



          昨日、今日と全国的に黄砂飛来の予報が出ています 微粒子には体調を害するものあるとか
          どうぞお気をつけて  ただ俳句的には自然を体験して詠む絶好の気象現象です
          「つちふる」とは文字通り「土降る」で、漢字で表せば「霾」。毎年春、大陸から飛んでくる黄砂をいう
          俳句の季語であり 空は黄色くかすみ、大気はほこりっぽく、家の中もざらざらしますがこれは嫌ですね



          大いなる空港の空霾れる             栗田やすし


          霾ぐもり鳥屋の鵜声のけものめく         国枝隆生


          つちふるや鎧めきたる犀の肌           伊藤範子


          金印の出でし島影黄砂ふる            八尋樹炎


          黄砂降る信濃比叡の峡深し            武藤光晴


          帰り来し故国一面霾れり             河原地英武




                    



          霾りしあとからからと撒水車            加藤秋邨


          ジンギスカン走りし日より霾れり          有馬朗人 


          ビルはみな角を失ひ霾れる             山田弘子


          天覆ふ雲やかすかに黄砂降る            野見山朱鳥 


          つちふるや臥して十日のぼんのくぼ         大石悦子


          黄砂ふる子の落書のボンネット           蔵本丈晶




                    


            今日も日本全国で10,216人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +517 人 ) サイトから一部資料・写真お借りしています
  

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4月 12日

2023-04-12 06:35:40 | Weblog
                         四月に見かけた花々 ②


          つぎはぎの長き木橋や二輪草           国枝洋子


          二輪草かがめば近く水の音            栗生晴夫


          二輪草咲く終点の山の駅             山田節子


          膝折ればわれも優しや二輪草           草間時彦




                    

                        猩々袴 (しょうじょうばかま)


          奥美濃の山路に猩々袴かな            中山敏彦


          猩々袴のをさなきが咲き茂吉歌碑         清水弓月


          猩々袴水音に蕊のばしけり            伊藤敬子


          城山は猩々袴ばかりかな             野沢節
 




                    

                        通草の花


          高原に風の抜け道花あけび            国枝洋子


          しだれ咲く通草の花のあづき色          山崎文江


          禅寺や通草の花の淡き紅             金田義子




                    

                         芝桜


          歩き初む桃色の靴芝桜              佐藤博子


          石組のいし覆ひたり芝桜             丹羽康碩


          旅の荷を置きて地図見る芝桜           稲畑汀子


          遊ぶ子のなき公園や芝桜             和田祥子




                    

                        踊子草


          踊子草萌え初む紫香楽宮趾かな          金田義子


          踊子草咲き乱れたる無人駅            益田和代


          乱れ咲く踊子草や夢二の居            田端 龍


          おへんろの通り過ぎたる踊子草          今井千鶴子




            今日も日本全国で10,216人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +517 人 ) サイトから一部資料お借りしています
 
 


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4月 11日

2023-04-11 06:09:56 | Weblog
                      四月に見かけた花々 ①



          ころころのこのブログの写真のほとんどが板橋区立植物園で写したもの 今が花の種類も多く散歩が
          楽しみな四月です 俳句の多くの仲間も吟行に来られて近くの区民集会場で句会をしたことも有りました
          表題の写真は雉筵(キジムシロ)です


          畦道を好き放題に雉筵              高田正子


          小流れに渡す木の橋雉莚             山本法子




                    

                         郁子の花 (むべのはな)


            郁子咲けり鹿の子の雲の往き来見て        吉田鴻司


         深閑と南無極楽寺郁子の花            山村政子


          郁子の花ま近に見むと蔓を引く          小栁津民子


          郁子の花師の玄関を明るくす           長崎真由美




                    


                         花水木


          駅までのこの道が好き花水木           岸本典子


          鳩を見てをれば妻来て花水木           石田波郷


          花水木明日なき恋といふに遠し          西村和子




                    


                         都忘れ


          また一人都忘れと言ひて過ぐ           河原地英武


          都忘れうす紫を解き放つ             中川幸子


          日溜りの都忘れや比丘尼寺            武藤光晴




                    


                         月桂樹


          招待状開けば月桂樹のにおい           対馬康子




            今日も日本全国で3,171人のコロナ感染者の発表が有りました、
            引き続き油断なく過ごしましょう
            ( 前週同曜日比 +71 人 ) サイトから一部資料お借りしています
  



          
          
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