8月 11日

2024-08-11 05:33:09 | Weblog

                         墓参・墓掃除・墓洗ふ・掃苔

 

 

 

 

                

 

 

 

          牛飼ひに道よけらるる墓参           細見綾子

 

          母のなき家には寄らず墓洗ふ          栗田やすし

 

          いつまでも小さき妹墓洗ふ           茂木好夫

 

          国言葉抜けたる姉と墓洗ふ           渡辺慢房

 

          墓洗ふ姉亡きあとの半世紀           久保麻季

 

          母と来て草の匂ひの墓洗ふ           ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          山かがしあそべる墓に詣でけり         水原秋櫻子 

 

          海女の墓拝みて掛けて旅疲           星野立子

 

          栗実りつつある山の墓参道           飯田龍太

 

          酒強く無口な人の墓洗ふ            鈴木真砂女

 

          山中に水を惜しまず墓洗ふ           鷹羽狩行

 

          二人には十分すぎる墓洗ふ           岡本 眸

 

 

 

                

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 10日

2024-08-10 05:57:01 | Weblog

                     鳳仙花・爪くれない・つまべに・つまぐろ

 

 

 

 

                

 

 

 

          鳳仙花赤散る雨の降りはじめ          細見綾子

 

          はじけ飛ぶ三年二組の鳳仙花          近藤文子

 

          鳳仙花自我に目覚めし少女の眼         上村龍子

 

          鳳仙花襁褓干しある島の路地          内田陽子

 

          蛸壺に海女の育てし鳳仙花           長江克江

 

          病癒え髪梳く母や鳳仙花            田畑 龍

 

 

 

                     

 

 

 

          軽雷の置き去る雨や鳳仙花           水原秋櫻子

 

          鳳仙花がくれに鶏の脚あゆむ          福永耕二

 

          小商ひ殖えし路地うら鳳仙花          中村苑子

 

          そば通るだけではじけて鳳仙花         川口咲子

 

          初めての町なつかしき鳳仙花          角川春樹

 

          鳳仙花はぜる木曽路の細格子          上田千登子

 

 

 

                

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています   

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 9日

2024-08-09 06:24:06 | Weblog

                      赤のまま・赤のまんま・犬蓼の花・蓼の花

 

 

 

 

                  (穂蓼・桜蓼・大犬蓼・蓼の穂、穂蓼、蓼紅葉、ままこのしりぬぐい)

 

 

 

                

 

 

 

          赤ままの花の濃くして去り難し         細見綾子

 

          赤のまま慰霊の丘に吹かれをり         下里美恵子

 

          花蓼や水凹ませて風渡る            矢野孝子

 

          赤まんま子供神輿の通る径           武藤光晴

 

          恋成就願ふ陽石たでの花            金田義子

 

          ままごとのひとりあそびや赤のまま       菊山静枝

 

 

 

                     

 

 

 

          犬蓼の花くふ馬や茶の煙            正岡子規

 

          兄弟の網うち習う赤のまま           長谷川かな女

 

          子に低く傘さしかくる蓼の花          林 翔

 

          赤まんま留守番の子の指しやぶり        島  汀子

 

          山の田は作らず売らず赤まんま         影島智子

 

          料理屋に隣れば赤き穂蓼かな          河東碧梧桐

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています   

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 8日

2024-08-08 05:24:48 | Weblog

                         白粉の花・夕化粧・紫茉莉

 

 

 

 

 

                     

 

 

 

          染め汁の虎色の川よおしろい花         細見綾子

 

          ぐづる児に白粉花を吹き鳴らす         長崎眞由美

 

          おしろいの花島原の廓跡            伊藤旅遊

 

          白粉花匂ふ広縁療養す             森田志げを

 

          白粉花散りしく杜国蟄居跡           澤田正子

 

 

                     

 

 

 

          おしろいは妹のものよ俗な花          正岡子規

 

          引き抜かれゐて白粉花の咲き続く        菖蒲あや

 

          おしろいの黄花紅花坂下る           柴田美代子

 

          本郷に残る下宿屋白粉花            瀧 春一

 

          おしろいがとりちらかしたやうに咲く      岡田史乃

 

          おしろいの花の紅白はねちがひ         富安風生

 

 

 

                     

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています   

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 7日

2024-08-07 05:57:42 | Weblog

                     立秋・今朝の秋・秋立つ・秋に入る

 

 

 

 

 

             今日は立秋です 二十四節気の一つで始まりの日を立秋と言う場合もありますが8月21日までの

             17日間のことになります 今日からは残暑お見舞になるのでしょうね

             この猛暑は残暑なのでしょうか?まだまだ盛夏?

 

 

 

                     

 

 

 

          大岩の肌晒されて秋に入る           細見綾子

 

          文机の位置を窓辺に今朝の秋          河原地英武

 

          延命水鉄鉢で飲む今朝の秋           国枝隆生

 

          擂粉木でつぶすアボガド今朝の秋        矢野孝子

 

          秋立ちて風入れ替はる奥座敷          篠田法子

 

          立秋の雲の影ゆく大干潟            ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          口髭の一すぢ白し今朝の秋           森 鴎外

 

          立秋や箱根で逢ひし土佐太夫          中村吉右衛門

 

          鏡屋の鏡に今朝の秋立ちぬ           尾崎放哉

 

          あけくれの背に子をくくり秋立ちぬ       中山純子

 

          秋立つと酒田の雨を聴くばかり         黒田杏子

 

          出羽富士の雲や一刷毛今朝の秋         鈴鹿野風呂

 

 

 

                    

 

 

 

                    

 

 

 

             サイトから一部資料・写真お借りしています   

 

          

 

 

 

          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 6日

2024-08-06 06:07:36 | Weblog

                         原爆忌・平和祭・広島忌

 

 

 

 

             8月6日は『広島原爆忌』『広島原爆の日』『平和記念日』と言い、1945年8月6日に

             アメリカ軍による広島市への原子爆弾投下から79年、6日広島平和記念公園において

             原爆の犠牲者を追悼し、核兵器のない世界と恒久平和の実現を祈念する式典が行われます

 

 

 

                

 

 

 

          浮袋赤肌重ねヒロシマ忌            沢木欣一

 

          ふち焦げし原爆の日の目玉焼          栗田やすし

 

          鳩一羽われを離れず原爆忌           河原地英武

 

          原爆忌蔓あるものは巻き登り          矢野孝子

 

          黙祷す蝉鳴き止まぬ広島忌           武藤光晴 

 

          雲に雲重なり湧けり原爆忌           都合ナルミ

 

          枝陰に鳩くぐみ鳴く原爆忌           国枝洋子

 

 

 

                     

 

 

 

          電工のいちにち高し原爆忌           秋元不死男

 

          供華となる花剪り尽す原爆忌          朝倉和江

 

          原爆落とされし日の屋上の望遠鏡        池田澄子

 

          直角にわが影が立つ原爆忌           原コウ子

 

          噴水は水の花束広島忌             杉田久美子

 

          極彩のブリキの玩具原爆忌           白石司子

 

 

 

                

 

 

 

             サイトから一部資料・写真お借りしています              

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 5日

2024-08-05 05:33:10 | Weblog

                       桔梗・きちかう・ききやう・沢桔梗

 

 

 

 

                     

 

 

 

          前裁に貧しき桔梗茎からむ           沢木欣一

 

          おもかげをさだかにしたり白桔梗        細見綾子

 

          桔梗や朝の茶席のほの暗し           鈴木英子

 

          母いつも人待つ暮し白桔梗           鈴木真理子

 

          木道をはみ出してをり沢桔梗          山口秀子

 

          沢桔梗その紫の滴れり             八尋樹炎

 

 

 

                     

 

 

                       ( 沢桔梗 )

 

 

 

          みちのくの雨そゝぎゐる桔梗かな        水原秋櫻子

 

          白桔梗百日経を写しては            寺井谷子

 

          朝粥や桔梗ひたせる山の水           桂 信子

 

          ひとところ水まつすぐに沢桔梗         高橋悦男

 

          むらさきの山気そのまま沢桔梗         渡辺恭子

 

          桔梗や男に下野の処世あり           大石悦仔

 

 

 

                     

 

 

 

               サイトから一部資料・写真お借りしています      

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 4日

2024-08-04 05:30:48 | Weblog

                             釣忍・吊忍

 

 

 

 

             「釣り忍(つりしのぶ)」とは、竹や針金を芯にして山苔を巻きつけ、その上にシノブ(シダ)の

             根茎を巻き付けて、さまざまな形に仕立てたものです。江戸中期からの夏の風物詩となっています

 

 

 

                     

 

 

 

          花街の名残の路地や釣忍             石原筑波

 

          釣忍風かよふとき水匂ふ             伊藤範子

 

          柴又の街路樹に下げ釣忍             夏目悦江

 

          吊忍日矢に浮かびて艶めけり           中山敏彦

 

          釣忍煽りて風の吹き抜くる            矢野愛乃

 

          銭湯の格子に揺るる釣忍             下山幸重

 

 

 

                

 

 

 

          廂間の小さき空や釣忍              山口青邨

 

          釣忍友のまれなる夕まぐれ            二村典子

 

          人知れず暮るゝ軒端や釣忍            日野草城

 

          書道塾夕日の軒の釣忍              三原清暁

 

          いつしかに夫婦二人や吊忍            長谷川 櫂

 

          ひともせば灯影よりそふ吊忍           菖蒲あや

 

 

 

                

 

 

 

               サイトから一部資料・写真お借りしています                

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 3日

2024-08-03 04:33:00 | Weblog

                    金魚・金魚玉・金魚市・出目金・金魚田・蘭鋳

 

 

 

 

             金魚は江戸時代に庶民の間に広がり、それからずっと人に親しみのある魚として愛されてきました。

             尾鰭を翻して泳ぐ様が涼しげであるところから、夏の季語とされています

 

 

 

                

 

 

 

          ビニールの金魚を提げて麦生の家         細見綾子

 

          石臼に目高ほどなる金魚飼ふ           栗田やすし

 

          空缶の金魚ゆらして登校す            河原地英武

 

          金魚玉幼の病みし日のことも           武藤光晴

 

          背中越し糶札飛べり金魚市            河合義和

 

          金魚売り富士の湧水注ぎ足せり          坂本操子

 

 

 

                

 

 

 

          セルを着て稚き金魚買はんなど          沢木欣一

 

          伏せ置きし甕も今日より金魚飼ふ         水原秋櫻子

 

          人ごみに燈火加へぬ金魚店            中村汀女

 

          金魚玉浅草のほか母は知らず           本土みよ治

 

          蘭鋳の爆発寸前のかたち             奥坂 まや

 

          佳句詠めず鉢の金魚が平泳ぎ           鈴木真砂女

 

 

 

                

 

 

               サイトから一部資料・写真お借りしています 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月 2日

2024-08-02 04:55:42 | Weblog

                     雷・雷鳴・雷雨・遠雷・日雷・はたたがみ

 

 

 

 

             雷は夏の季語、稲妻は秋の季語になっています 雲の中での火花放電現象が稲妻で、雷は積乱雲の雲と雲や

             雲と地表の間の放電現象という事です 稲妻の「稲」稲の生育、収穫に由来することで

             付けられた名称「稲夫」とも書くらしい

 

 

 

                

 

             かなとこ雲 (積乱雲の上昇が極限になり横方向に育っています 雷が来そうです)

 

 

          遠雷のいとかすかなるたしかさよ         細見綾子

 

          夜の雷ドナウ河畔の城照らす           栗田やすし

 

          ラマンチャの赤き大地を雷雨来る         矢野孝子

 

          木道の滑りやすさよ雷走る            笹邉基子

 

          産土神の杜をゆるがすはたたがみ         沢田充子

 

          一雷に一粒の雨本降りに             ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          山の旅雷の高さで湯を使ふ            鍵和田釉子

 

          金剛山雷ぐせのつきゐたり            大島雄作

 

          丹波太郎の名残りの雷のひと走り         大石悦子

 

          いかづちの乗る北斎の波頭            清家美保子

 

          虫喰の木佛尊し日雷               山本洋子

 

          何人もさわるべからず雷の穴           宇多喜代子

 

 

 

                

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする