先日、佐野日大高校の説明会に行ってきました。
佐野日大といえば一番最初に思いつくのは、現役進学率の高さです。
今年度も98.3%と、他校の追随を許さない高い進学率を誇っています。
佐野日大の進学率の高さは、もちろん日大の付属というメリットを最大に生かしている成果だともいえます。
埼玉県のいわゆる進学校と呼ばれる高校でも、日大への合格率が5割を越える学校はほぼありません。
多くても4割、進学校といえども3割程度というのが現実です。
日東駒専などと呼ばれるランクの大学でも、外から入るのはかなり厳しいのが現状です。
それに加えて現在は、文科省による都内私立大学への定員遵守の厳格化の指導が行われています。
それにより、各大学とも合格者数をさらに絞り込んでいった結果、
模試でA判定をとっていても合格できないといったことが、
今春には現実に起こっていたようです。
そういった環境で、私立大学への合格者が伸び悩む中、佐野日大は付属のメリットを生かし、
6割以上の生徒が日大へと進学していきます。
入学時の資料では10ポイント近い差がある進学校以上の結果が出せるのが、
付属高校の大きなメリットだといえると思います。
↑来年度からの新しい制服も展示されていました
付属校だから、入ったら進学や学習意識は低いのかというと、そういうこともないようです。
当塾から進学した生徒さんに聞くと、入学式直後から大学に向けた進路指導が始まる、そんな話をしていました。
付属のメリットを生かしつつも、しっかりとした進学意識を持つように努力する学校の姿勢もうかがえます。
佐野日大は3コース制ですが、最上位クラスは国公立も含めた難関大学進学者向けのコースです。
このコースは基本的に日大への付属のメリットを生かせない他大を受験することを前提としたコースですが、
国公立を受験する場合は、日大を担保して受験ができるなど、
難関に挑戦する環境がしっかりと整っているのも付属ならではと思います。
また、進級時などに本人の意向なども踏まえて、コースの変更もできるということで、
それもまた柔軟な対応ができるのも魅力の1つだと思います。
2020年大学入試改革や、私立大学の定員厳格化が進む中で付属高校のメリットが大きな注目を浴びてきています。
その中でも親大学が大きい佐野日大は、将来の進学も多種多様な中から選ぶことができます。
埼玉には数が少ない付属校ですが、一度そのメリットなどを検討してみると良いと思います。