5月にはいってなんだか夏だか春だかわかんない陽気だ・・・。暑くて仕事が終わってからビールを飲みたいなあと思うときや、ちょっと肌寒くて日本酒をぬる燗で一杯やりたいとき、泡盛をお湯割で飲みたいとき・・・など気候もバラバラなようにその日飲みたいお酒の酒類もバラバラ。
今回は焼酎のお話・・・。焼酎は元来九州地方や一部の地域の飲み物だった。九州は、鹿児島、宮崎を中心とした芋焼酎。熊本県を中心とした米焼酎(球磨焼酎としても名高い)。長崎県、大分県を中心とした麦焼酎。また米焼酎や麦焼酎はこの地域以外にも九州全土で最近では造られるようになってきている。九州以外の地域として有名なのが八丈島などで造られている、いわゆる【島焼酎】です。
そんな飲み物がどうしてこんなに一般に浸透したかというと、一説によると1970年に大阪で開催された【万国博覧会】がルーツにあるという。
これは知人の大阪の酒屋さんに聞いた話なのですが、ここにご紹介いたしましょう。
1970年に開催された【万国博覧会(EXPO70)】当時高度成長期にあたる日本においては始まって以来の【東京オリンピック】に継ぐ大イベントで関西地方では国際レベルでのこのような大々的な催しは初めてだった。土地の整備や各国パビリオンの建設にはどうしても人手が足りない。ということで九州地方に住んでいらっしゃる方の労働力をお借りすることになった。昼間はパビリオンの建設などを行い夜はその仲間と食事をする。だがそこに問題が・・・・。今まで慣れ親しんだ飲み物【焼酎】がそこにはない・・・。
そこで大阪の酒屋さんに頼んで九州から焼酎を取り寄せた。
このことが九州から本州への焼酎の伝来だとぼくは聞いている。
あれから40年現在では商品も多様化し、原酒、ハナタレ、古酒など買い手側も選ぶのが楽しくなったと思う。
そんな状況下にあって、メーカーはさまざまなアイテムを企画し世に送り、まさに蒸留酒の原点とも言える錬金術となっとところもあれば、かたくなに多様化に逆行して別の製品を造らなかったところもある。どちらがよいということはそれぞれの蔵元のスタンスの問題で断言することはできない。
三島由紀夫は通俗的な大衆向けの作品と【豊饒の海】に代表される表現主義的な作品とペンを使い分けた作家であるが、本格焼酎メーカーは一般流通のものと限定流通のものを造り、一般流通では広くブランド名を浸透させ、限定流通商品で焼酎の可能性への挑戦を試みるのだろうと思う。またすべてがこのような形ではなくあくまで小仕込みの少量生産にこだわるところもあるだろうと予測される。現実的に焼酎のブームというものが一時の過熱状態から落ち着いた現在、本当の意味での【焼酎】のファンを作るべきじきだとぼくは思います。
▼最新入荷酒▼
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■【宝山・紅東】芋焼酎
■【伊佐美】芋焼酎 なんと1800mlが驚きの1本¥2.000台(本数に限りあり) 販売条件がありますので詳しくは店頭にて・・・・。100本未満の入荷ため通販ならびに電話でのお問い合わせは対応できませんのでご了承ください。