帯広「満寿屋」 カフェ併設、5月オ-プン
[帯広]パン製造販売の「満寿屋商店」(帯広、 杉山雅則社長)は5日、小麦畑のあるカフェ付き 店舗「ますやパン 麦音」を、5月に帯広市棚田 町に開店すると発表した。敷地内には約1800 平方㍍の小麦畑が広がり、地場野菜の販売所も 併設する。同社によると、小麦畑のある店は全国でも珍しく、全体の 敷地面積8082平方㍍はパンの店では全国一の規模になるという。 同社は十勝管内に現在5店を展開し、十勝などの道産小麦を使った パン類が主力。「麦音」は食育や地産地消を推進する提案型の店舗 として、5年ほど前から準備を進めた。店舗は昨年11月に着工し、5 月20日オ-プン予定。木造平屋約450平方㍍で、60席のカフェを併 設し、道産小麦のパンやピザ約100種類を並べる。小麦畑は、農家 の指導で市民ボランティアに手入れしてもらう構想。収穫後は風車で 動く石臼で製粉し、十勝管内足寄町産の木質ペレットを燃料にしてパ ンを焼くなど、環境に配慮する。自前の畑の小麦を使ったパンは、当 面試食用に提供する。十勝の農家数十軒が参加する野菜直売所(5 -10月)や果樹園、野菜畑も設ける。杉山社長は「パンを通じて十勝 農業の魅力を再発見できる場にしたい」と話している。