渡辺貞=理化学研究所次世代ス-パ-コンピュ-タ開発実施本部 プロジェクトリ-ダ-(64)・空知管内栗山町出身渡辺氏は、矢川元 基東洋大教授(66)と共同で、超並列計算力学を創出してス-パ- コンピュ-タ-の超高速化と開発に功績があった。
渡辺貞・理化学研究所プロジェクトリ-ダ-は「新しいス-パ-コンピュ-タ-の開発プロジェクトに取り組んでいる中で、受賞は大きな励みになる」と笑顔を見せた。東京生まれ。3歳の時に空知管内栗山町に移り、中学1年まで過ごした。小学生の時、「これからの日本は技術で生きていくしかない」と語った担任の言葉を今でもはっきりと覚えている。1968年に東大大学院工学系研究科を修了し、「コンピュ-タ-をつくりたい」と日本電気(NEC)に入社。同社のスパコン「SXシリ-ズ」や世界最速を誇った「地球シュミレ-タ」などの開発を引っ張った。2006年からは理化学研究所に移り、12年度末完成を目指す「次世代ス-パ-コンピュ-タ」計画を指揮する。「若手研究者の育成にも力を入れていきたい」と話す。