パン教室「カフェ・タブリエ」主宰 森本 まどか 27度でゆつくり一次発酵
家庭でパンを作る際、こねあがったパン生地をどのような所で発酵させていますか?一次発酵は、電気毛布の中や冷蔵庫の上など27度程度のところで、乾かないようにゆつくりと発酵させます。最初から35度以上で発酵させると、酵母も息切れをしてしまいます。徐々に温度を上げ、焼く直前に発酵のピ-クとなる35度くらいに持ってくると、ふんわりとよく膨らみます。湿度もとても重要です。パン屋さんの菓子パンの発酵は湿度85%、お風呂の中にいるような環境で表面をしっとりとさせながら膨らませます。生地の表面が乾くとクラフト(外皮)がどんどん厚くなり、口当たりが堅いパンになるのです。家庭のオ-プンでの焼き上げは予熱と温度と時間が大事です。あらかじめ庫内を250度にしておくことでパンを入れてから温度が下がるのを抑えることができます。直焼きパンでは、天板も予熱時に熱々にしておくと、火の通りと膨らみがとてもよくなります。小さなパンは高い温度で短い時間で焼くと固くならずにすみます。菓子パンであれば200度くらいで10分が理想です。低い温度で長々と焼いていると、必要以上に水分が飛んで固いパンになつてしまいます。