入社して1年半ほどは寮に住んでいたのだが、足が思うように動かない母親が一人暮らしとなるのが気になって家に戻り、それから20年ほどは片道1時間半ほどの電車通勤をしていた。
幸いなことに職場が郊外だったので、よほどの事がなければ半分くらいの時間は座って行くことができた。そして、その時間を有効に使おうと本を読みだした。細かく記録を取っている訳ではないので正確ではないけど、よく読んだのは新書だった。特に、当時携わっていた仕事に関係していた、文章の書き方に関する本をよく読んだ。まあ、その成果が出ていないのは情けないけど…
最近、時間が出来たにも関わらず、読書量は確実に減っている。昨年秋に買った本を年が明けてようやく読み始めたけど、まだ読み終わらない。いろいろと原因を考えてみたら、スマホが思い浮かんだ。もしも電車通勤を始めた頃にスマホがあったら、果たして読書が趣味と言えるようになっただろうか。そして、何が残っただろうか。
もちろん、スマホだけが原因ではないけれど、スマホで得られたものと失ったものについて、今度改めて考えてみよう。