今日、1月17日は阪神・淡路大震災から20年という節目の日だった。
20年前のあの日、僕は出勤前でいつもより少し早く起きていて、地震の揺れを感じたのを覚えている。そして、テレビに映し出される光景を呆然として視ているだけだった。
その数日後に関西旅行を計画していたけど、ボランティア活動に切り替えるなんていう考えは全く浮かばず、すぐにキャンセルの手配をした。今もその事を後悔しているけど、今、仮に同じような災害が起きても行動することはできないだろう。
バレーボールの試合を観に姫路まで行くので、その前に少しだけお手伝いができないかと東遊園地を訪れた。4時を少し回った頃に着いたのだけと、既に大半の準備は終わっていて、また受付を済ませたものの何をしていいのかわからず、他の方々の動きを真似していた。誰かに尋ねればよかったのかもしれないけど、それではボランティアとは言えないのかな…などと、変なプライドが邪魔をした。
震災発生時刻の午前5時46分が近づくと、会場には多くの方々が慰霊に集まられ、竹灯籠を囲みはじめた。そんな状況を、僕は少し遠巻きに眺めていた。そうすべきだと思ったし、そうした方がいいと思った。
ほんの数時間あの場所で過ごした。竹灯籠と向かい合う時、少し気持ちがこみ上げてきた。ボランティアのネームタグを返し、今一度会場内を歩いてみた。5年前にも書いた「シンサイミライノハナ」に改めて今の気持ちをしたためた。
あの時、僕は何もできなかったけど、今の世の中をより良いものに変えていくことはできるのではないか。そして、そうしなければ犠牲となられた方々に顔向けができない。
震災から20年が経ち、あの時を後悔するよりも、明日をどうしようかということに力を尽くしたいと思う。