あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

余韻

2008-09-24 07:16:43 | つれづれ
雨戸を開けると、目の前にはふわふわとした雲が漂う青空が広がっていた。

日曜日から体調が思わしくなく、それは今も続いているものの、今朝は幾分かは調子がいいように感じる。現に、駅までの道をいつもより軽やかに、そして少し早く歩いてきた。青空にはいつしか、陽光を受け銀色に輝く雲が、美しいグラデーションを描いていた。
ふと、銀色に輝く秋刀魚を思い出した。

程良い加減で塩を振り、グリルでじっくりと焼く。脂が音を立てる焼き立てに大根おろしを、そして醤油をかける。箸でつまむと背骨からすっと剥がれる身をすぐに口に運び入れると、柔らかだけど歯ごたえ十分な身と、香ばしく焼かれた皮の下から溢れ出る脂の甘みが、大根おろしでは抑えきれない程に、しかしそのおかげで程よく広がっていく。その旨みをしばし楽しんでから、ほどほどに(ここが肝心!)冷えたビールを、余韻ごと飲み干す。
それを何度か繰り返すうちに、お膳には空ジョッキと、身包み剥がされた秋刀魚が横たわる皿が、静かに下げられるのを待つのみとなる。

…と、親指が朝から妄想を広げていく位、今日は調子がいい。仕事が始まればそれが糠喜びであったことにすぐに気づくが、それまでは、しばし脂の乗った余韻に浸ろう。
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あるく

2008-09-23 07:06:54 | つれづれ
天気予報では今日は暑くなると言っていた。とはいえ、「昨日に比べて」という言葉が頭に付いているので、真夏のような暑さはないだろうと楽観する。そんな事も、もう秋なのだという実感となる。

電車に乗り込む家族連れは、どこへ出かけるのだろうか。近い遠いより、一緒に行く人がいるかどうかの方が気になるが、当分は一人ぶらりというスタイルのままだろう。

さて、来月はどこかへふらっと行ってみようかな…
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会話

2008-09-21 22:41:29 | 出会う
早く寝ようと思っていたのだが、22時になってテレビのチャンネルを変えてみる。興味を引く番組がなく、やはり寝てしまおうかと思ったが、クラシック番組でも見てみようかと、教育テレビにチャンネルを合わせた。目的の番組はもう終わっていて、画面には手話で楽しく会話を交わす子供たちが映し出されていた。

「手の言葉で生きる」と題された番組は、ろう者に対する教育について、取材を通じて紹介していた。難しいことを考えてしまいそうになるが、しばらくは彼らの心の動きとそれを表現する手話を楽しんでみていよう。でも、その後改めて考えてみよう。
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空色ノキモチ

2008-09-21 22:27:39 | 見上げる
一面の雲に覆われた空。青空よりもさらにのっぺらぼうな感じの空を、僕は見上げることすら忘れていた。

食材を買い求めるだけに出掛けたつもりだったが、書店を覗いてみようと思い進路を変えた。
おもちゃ売り場にはたくさんの子供連れが来ていた。楽しそうな子供、むずがる子供など、百人百様だったが、そこには確かに幸せがあるようだった。
ユニクロの売り場を抜け、文房具の売り場に出た。何だか変わった品揃えが珍しく、じっくりと売場を見ていくことにした。

そこは、ミドリという会社の文房具を集めた期間限定の特設コーナーだった。すぐに一つの商品に目がとまった。「空色ノキモチ」という便箋と封筒で、便箋は空の図柄が全体にあしらわれたものだった。手紙を書きたい相手はいない…訳でもないが、今は書けない。手紙を書きたかったからではなく、ただその青空を手に入れたかったからだけなのかもしれない…

いつか、「空色ノキモチ」になれたら、この便箋と封筒を使って手紙を書いてみようか。
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北の便り

2008-09-21 21:27:48 | 立ち止まる
散歩から帰ってすぐに出かけるつもりでいた。だが、出るタイミングを逸してしまい、更には散歩の後にバスで帰ってきた際に冷房にあたりすぎたせいかとてもダルくて、結局寝込んでしまった。それでも雨が本格的に降り始める前に出掛けた。

池袋東武で開催されている北海道物産展に行った。先週は反対側の西武で開催されていて、花畑牧場のソフトクリームを食べたっけ。何だかしょっちゅうどこかしらで開催されているようだが、行くたびに何かを買いたくなる。今日は夕飯にする弁当やおかずを中心に買い物をした。
途中、生ビールを提供するコーナーで地ビールとニシンのつまみを楽しんだ。体調のいい時ならもう一杯飲みたくなるところだったが、一杯でも楽しめた。電車で来て良かったと思った。
それから一つ買い物をして、その後地下の食品街で今週の食材を買い求めた。

何だかんだと買い求めると、結構な荷物になった。体調が思わしくなく、首から肩にかけて痛みを感じながら出かけたので、この重さは堪えた。

当分北海道に行けそうにないが、その分こんな感じで北の便りを楽しんでいよう。
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足を延ばして

2008-09-21 09:12:34 | つれづれ
心地良い風に吹かれて、ちょっと遠くまで足を延ばしてみようと思った。歩きはじめはいつものように、いや、それよりも更に足取りが重かったが、ペースは徐々に上がってきた。

そのうちに、「浅草」という地名が頭に浮かび、そこを目指すことにした。

露地には行っては猫の姿を追い、落ち着いた佇まいの店に興味をそそられながら、何とか目的地にたどり着いた。既に8時をまわっていて、浅草寺の境内には参詣客がかなり集まっていた。中には競馬の予想紙を真剣な顔で覗き込む人々もいたが、果たしてレースは何時からなのだろうか。

さすがに帰りも歩く気力はなく、バスに乗ることにしたが、少し時間があったので駒形橋の袂まで行ってみた。行き交う人々がみなゆっくりとしていたのは、単に日曜日だからというだけでもなさそうだ。

次に来るのは、酉の市の時だろうか…
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突然に

2008-09-20 15:12:51 | つれづれ
6月に新国立劇場で観た舞台『混じりあうこと、消えること』のプログラムに、映画監督の市川準さんの文が掲載されていた。堀尾正明さんの進行で、脚本の前田司郎さんと演出の白井晃さんによるシアタートークの後、劇場を後にしようとした際、前田さんがやってきて白髪混じりの男性たちに声をかけていた。その人はたぶん市川準さんだったと思う。

昨夜、帰宅して夕刊を読んで、その市川さんの訃報を知った。気になる作品は少なくなかったが、劇場に行って観た作品は『トニー滝谷』だけだった。。静謐な映像の中に込められた、イッセー尾形さん演じるトニーの孤独に、自分を重ねながら涙が出てきたのを思い出す。
そう言えば、成海璃子さんを主演に撮られた『あしたの私のつくり方』も観てみたかったが、ついついタイミングを逸してしまった。

59歳といえば、映画監督としてはまだまだこれから数々の作品を作っていく歳であり、現に舞台のプログラムには、前田さんに脚本を依頼しているということが記されていた。それだけに、彼自身が最も悔しかったのではないだろうか。

ご冥福をお祈りするとともに、改めて彼の作品を観てみたいと思った。特に『トニー滝谷』を…
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通過儀礼

2008-09-19 17:59:19 | つれづれ
台風13号が関東に近づいている。すでに九州で猛威を振るい、被害を及ぼしているが、こちらに最接近するのは今晩中だろうか。土砂崩れなどの危険個所に暮らす方々の安全をお祈りする。

と、不謹慎ながらビールを飲むことにした。何となく「秋味」というラベルに誘われてしまった。この台風が過ぎ去れば、季節は一層秋に近づく。そのための通過儀礼と思うが、被害は最低限に、そして、人の被害がないことを切に祈りながら…
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温もり

2008-09-18 19:19:34 | つれづれ
毎年同じことを思うのだが、この時期は知らず知らずのうちに日が短くなっている。それは、だんだんと暮れに近づいていく寂しさはあるものの、明るいうちから酒を楽しむことに伴う後ろめたさを、ほんの少し軽くしてくれる。それと、街を彩る明かりが、僕ら街行く人々の心に温もりを与えてくれるような気がする。

年の瀬の街角を一人歩く自分の姿を想像しながら、たまには赤提灯がかかる店の暖簾をくぐってみようか…
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大丈夫であるように…

2008-09-17 23:27:39 | つれづれ
おととい買いに行ったものは、映画の前売り券だった。
その作品に関する情報を知ったのは二週間ほど前で、すぐにでも買いに行きたかったが、ついつい先延ばしにしていた。
おかげで、特典のポストカードは品切れになっていた。
けれども、作品が観れればそれでいいとも思う。

是枝裕和監督Coccoを撮ったドキュメンタリー映画『大丈夫であるように…』が、年末に公開される。監督は彼女の「水鏡」と「陽の照りながら雨の降る」のPVを撮るなど、彼女との関係が深いが、二人のファンである僕にとっては、思わぬプレゼントに感じられる。

実は2月に、監督のホームページに彼女を撮っているという記事があり、テレビドキュメンタリーなのか何なのか、何であっても観てみたいと思っていた。

それにしても、彼女にはコアなファンがたくさんいるのだなあ。そして、そろそろ彼女の歌声が聴きたい。
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