Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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更に組み立てを進めます

2013-01-12 21:35:22 | Wolf-Ford WR5 1978
本日の山陰は少し温かくなりましたね。
気温は8℃くらいは有ったかもしれませんね、夕方でも6℃有りましたからね。
製作は少しずつですが完成に近づいていると思います。

今の所一番心配なのは全ての部品が付いた時にコクピットカウルが上手く脱着出来るのか!?と言う一点になります。仮組の時には全く問題が無くても塗装後に組み立てたら当たってしまいカウルが入らないとか外れないとか問題が起る事は珍しく無いですね。
特に詳細に作り込んだモデルでは危ないのです(笑)
今回の場合はファンネルメッシュとその前に有るオイルタンクのブローバイを逃がすホースのクリアランスが無くてカウルが引っ掛かりそうなんですね。
心配な部分はなるべく早めに(周りの部品の取り付け状況も有りますが)作って確認しておくべきですね。
遅くなるとそれだけでやり直しになる部分が多くなりますから心のダメージが大きくなります(笑)
早速ですがファンネルメッシュを取り付けてみました。
このファンネルメッシュの高さもカウルの脱着に関係して来ます。
仮組の時にも書きましたが最初の様にメッシュがカウル面よりも低い所に有れば脱着には問題ないのですがなるべく不自然にならない範囲で高くしたいのでこうなると脱着には厳しくなって来ます。

ファンネルメッシュの接着剤が硬化するまで触れないので他の部分を作ります。
今作っているのはガソリンタンクから出てくる燃料ラインですねこのパイプはステンレスメッシュ製で2本でています。
何故2本かって?1本はタンクから出るもう一本は機械式の加圧ポンプからファンネルに噴射されますが余分な燃料を再びタンクに戻す為のものです。
素材は0.3mmのハンダ線に内径0.35mm外径0.6mmのアルミパイプを輪切りにしてジョイントにしております、そのパイプの厚みは0.125mmという事になります、これくらい薄いとかなり取り扱いに注意が必要になります。

オイルタンクの左肩にはオイルタンクのキャップが付いていますから洋白丸棒を旋盤で挽いてキャップを作りました。

ファンネルメッシュは接着剤が硬化しましたので恐る恐るカウルを外してみました。
わずかに引っ掛かりは有りますが何とか修正を出来る範囲でひと安心しました。
続いてロールバーを仕上げなければなりません、今までの画像でまだ塗装が終わっていないのはおわかりかと思いますがそれくらい微妙なセッティングが必要になって来るのです。
ガソリンタンクの上側のディティールを全て取り付けましたのでロールバーを最終合わせいたしました。
この後塗装して明日はロールバーの右側に有るキルスイッチ部分を製作する予定です。

次はフロントタイヤを取り付けました。
これでかなり完成形に近くなったでしょうか?
いやいや、まだホイールセンターのロックを作らなければなりません、この時期のセンターロックは円錐形のロックワッシャーと小さめの六角ナットで構成されていますがセンターの穴が大きめなので何か方法を考えなければいけませんね。

コクピットカウルの位置がファンネルメッシュによって決まりましたのでフロントのオイルクーラーを取り付けますが、これもまた少し擦り合わせを行わなければいけません。
何とか干渉が無い位置に納める事が出来そうです。

コクピットカウルを取り付けるとこの様な位置関係になります。
やっぱりここにオイルクーラーが来るとコクピット内は熱いでしょうね~冷却水なら100℃前後ですがオイルですと180~200℃程になる筈ですからね~。

どんどん組み立てますよ~(笑)
今のうちにフロントウイングも取り付けておきましょう。
オ~格好良いわ~!


細かな部分を制作しているとなかなか進みませんね~!

2013-01-11 17:59:27 | Wolf-Ford WR5 1978
本日の山陰は天気が良くてまずまずの天気でした、昨日の雪が嘘の様です。
降った雪もほとんど全て溶けてしまいました。

でも足元は少し寒いかな~!
最近少し寒がりになってしまった様な気がします・・・。

現在こんな感じになっています、冷却水のパイプ等はほとんど完成しておりまして後はより細かなパイピングを仕上げてゆく事になります。

フロントのブレーキ関連を組み立てておりますが一つわからない事が有りましてフロントのブレーキホースはどこに付いているのでしょうか??
時代からアームの中を通っている事は考えられないですが当時の画像を見る限り見えないのです。
しかしキャリパーを接着するまでにホースを接着する穴を開けておかないと後では開けられなくなってしまいますからキャリパーの下側に近い部分に開けておきました。

資料画像をいくつか見ているとブレーキホースを想像させるに十分な画像が有りました。

指の少し上側にロアアームが有りますね、そこの後ろ側のアームの一部に白い線が見えますよね。
これってブレーキホースをロアアームに固定するタイラップの様な物ですねこのアームの後ろ側に付いている様ですね。
現代のサラブレッドGPを走っている物はフロントサスペンションの上下のアームの間にブラッと横たわっていますが当時のGPではきちんとサスアームに固定されている様ですね。
ではなぜアームの後ろ側かと言うと飛び石による損傷を避ける為でありますね。
ブレーキが無くなってしまったら怖いですからね~。
ブレーキホースは0.3mmのハンダ線にメッシュの模様を入れて使います、ジョイントはアルミパイプの輪切りを使っています。

実車では黒いメッシュホースかもしれません(明るい写真が無いのでわかりません)が今回はメッシュの模様がよく見える様に金属色の物を使います・・・固定用の細いワイヤーも実車通りかも(笑)

フロントブレーキのついでにステアリングと連動しているタイロッドも取り付けておきます。
この部品もセミグロスブラックで塗られている様なので冴えない事この上有りませんね。
でも実車がこうなのですから・・・わからないなら他の方法も有りますがわかっているのですから実車通りに塗っておきます。

ミッションオイルクーラーの左側のホースも取り付けておきましょう。
右側は後で付けられない(ミッションのシフトリンゲージが有るので)から先に付けておきましたが左側は忘れてしまいそうなのでこのタイミングで付けておきましょう。
ここも隙間が無くて結構厳しいかも・・・(笑)


今日も寒いですね~!

2013-01-10 21:12:09 | Wolf-Ford WR5 1978
下の画像は本日朝のアトリエの中庭です。
朝起きたときには日が差して薄雲はかかっていましたが青空も見えていたのですが、家を出てアトリエに着く頃にはこんな景色になってしまいました。

アトリエの中も十分に温かく・・・とは思いますが必要以上に温めるのは製作の為にも余り良く無いですね、メタルの部品はちょっとした油断で結露をし易く塗装の為にはよく有りません、またコンプレッサーのエアの中には水分がたまりやすくなります。
そこそこの暖房ではやはり足元が少し冷えますね、まあこの時期仕方が無いですね。
さて製作はリアサスペンションを組み立てる前にエンジン周りのパイピングを施しておきます。
サスペンションを組んでしまうとパイピングが出来なくなる部分が一部有るのです。

エンジン後部からラジエターの方にまわる配管には要所々々にゴム製のラジエターホースがアルミ製のパイプを結んでいます。
実車も組み立てやすくという事も有りますし振動を防止してアルミパイプにクラックが入るのも防いでれているのです。
それを再現する方法ですが、ホース自体の厚みは4~3mm程度ですので0.093mm程度になります。
この部分が余り厚くなってしまうと実車とかけ離れたものになってしまいます。
今回は冷却水のパイプは1.0mmのハンダ線、ホースの部分は随分昔買っておいたモデラーズの艶消しブラックのデカールを貼ってみました。1.0mmのハンダ線にデカールを貼る場合下の画像の様にデカールがきれいに馴染んでくれない事が多いですよね。
特に寒い時にはデカール自体が硬くなっているのでこの様な事になります。

こんな場合はデカールに少し軟化剤を付けておいてストーブの温風に当ててやるとあら不思議デカールが柔らかくなってハンダ線に巻き付きます。

ホースには抜け止めにバンドが付いていますのでこちらはメタルックの細切りで表現します。
メタルックでとか言うと安っぽい表現と思われるかもしれませんね、しかし実車ではこのバンドはゴムのホースを締めていてホースよりも凹んでいたりします。
金属バンドでこれを再現すれば厚みは0.15mmが限界と思われますが0.15mmのバンドでこれを作るとエンジンルームの内壁に沿ってパイプを配管したい時に内壁からいくらか離れてしまいパイプが密着しないのです。
メタルックなら厚みが無いのでほとんど密着してくれます。

密着しないと見た目が悪くなる部分というのはここの部分です。
ラジエターのアウトレットですがWR-5は急造した為かラジエターのパイプこの部分に見えてしまっているのです。
ここが仮に密着していなかったら実車と随分感じが違っていたんじゃないかと思うのです。

他にもミッション後部のオイルキャッチタンクにエンジンのブローバイガスを逃がすホースを取り付けております、素材は0.5mmのハンダ線を塗装したものです。
このパイプはオイルの汚れが付くのか少し茶色に汚れているものが多いですねキャッチタンク側には抜け止めの金属バンドを付けておきました。
他にも冷却水のキャップの部分からオーバーフロー水の逃がしもキャッチタンクに戻しておきます、これも0.3mmのハンダ線を使っています。

リアのブレーキホースは色々な取り回しが有ります、当時はどうだったのか分りませんが現行の車(サラブレッドGPで走っているもの)はフロントから来たホースは左側のキャリパーの下側から入り上側から出て右側のキャリパーの下側へ入りますその上からエア抜きをする事になります。

メッシュホースは0.3mmのハンダ線をメッシュの上で転がしてメッシュの模様を転写します。
ジョイントは内径0.4mmのアルミパイプを輪切りにしたものを使ってただ刺すだけでは無く変化を持たせます。

右側はこんな感じになります・・・少しずつですがいい雰囲気になって来たでしょうか!?

本日は珍しい方がいらっしゃいました

2013-01-08 18:51:56 | Wolf-Ford WR5 1978
珍しい方と言っても模型には全く関係なくてただ個人的にと言う事なんでしたが、昔松江青年会議所に入っていた時に短期間だけ(だったと思う)一緒に活動をしていた方が突然アトリエを訪ねてくれました。
1時間程だったのですが元気のよかった30代の頃の思い出が蘇りましたよ。
もう20年も前の話ですが、あの頃は元気がよかったですね~!
私は仕事の転勤で卒業はならず途中退会をしてしまいましたが声をかけて頂けるのは大変有り難い事ですね。
今度その頃の仲間で集まろうと言う話になりました、持つべきもには友達ですね。

さて制作にかかります。
本日はミッション後部から出て来るシフトリンゲージを作る事になっていましたね。
リンゲージはこの部分から出ています、当時のこの部分の画像は皆無ですが一般的にはここからドライバーズシートの右側に向かって伸びています。
普通はダイレクトにつながないとスフトフィーリングが悪くなりますのでジョイントなどは最低限の数になります。

ただエンジンの補機やエキゾーストの取り回しの関係やエンジン自体の振動も有りますのでいくつかのジョイントを使う場合が多いですね。ジョイントの場所はこのミッションから出た部分に取り付けてある場合が多いですね。
エッチングを使ってジョイントを作ります、ここは大きくなってしまうと見た目が悪いのでなるべく小さくしたいですね・・・と言うか小さく作らないとブレーキキャリパーに当たってしまいます(笑)
よく見ると肝心な部分がボケてしまいました・・・

もう一つアルミパイプの輪切りを追加しておきます。
このパイプはエンジン前方のシャーシからリンゲージが出て来る部分に接着する為に事前にリンゲージに通しておきます。

取り付けは前方を先にシャーシに差し込んでおいてから後ろ側を接着します。
後ろ側のミッションの出口にもアルミパイプを追加してあります、全て同じ形状なのかわかりませんがずっと前にこのタイプのミッションを見た時にはこの様な形状だったのです。
タメオの場合この部分のディティールは省略されている場合が多いですね・・・ヒロさんとこのキットはどうだったっけ??
この角度から見ると前から後まで見えますのでやっぱり追加をしておいて良かったかな(笑)

少し前後しますが、コクピット内のモノコックに四角い穴が有りましてこれは元キットのウィリアムズFW06のメーターパネル部分のパーツを差し込む穴なのですがこれを塞がなければなりません。
WR-5のこの位置にはフロント側のロールバーを兼ねたメーターステーが取り付けられていますが補強の意味からモノコックのこの部分を補強してある場合が多いのでアルミの薄板を使って補強をしておきました。

続いてリアサスペンション関係のアームやオイルキャッチタンクオイルクーラーなどを取り付けてゆきます。

ここでアップライトの高さを確認しておきましょう大体良い感じの高さですね。

最終組立ては接着と確認の繰り返しとなりますね・・・。
明日は定休日ですが制作は多分すると思います、更新が出来るかどうかは断言出来ませんけどね(笑)



本日はフロントダンパーからご紹介ですね

2013-01-07 21:48:38 | Wolf-Ford WR5 1978
本日の山陰は少し温かく過ごしやすい一日でしたね。
朝も結構温かかったからお店の窓の掃除をいたしました、年末年始の雪で結構汚れていましたからね~。
雪って結構窓が汚れませんか?今まで気が付かなかったんですが・・・。

本日も更新が遅くなってしまいましたね『また更新が無い!!』と思っておられたご訪問者の方もいらっしゃったかもしれませんね・・・大変お待たせ致しました。

本日は昨日の予告に有った様にフロントダンパーからご紹介してゆきますが、その前にシートベルトの最終仕上げです・・・ウィランズのデカールを貼って完了です。

フロントダンパーはこんな感じです。
左下のアルミの棒の部分が下側になるアルミ製のシリンダーの部分で右上の円盤の様な物がコイルスプリングの上側の受けになります。
シリンダーはアルミのパイプを組み合わせて作ったものアッパーマウントは洋白の挽きものになります。

アッパーマウントとダンパーシャフトはハンダ付けをして一体にしておいてコイルスプリングを入れてからシリンダー部分に差し込んでダンパーの長さを調節したい訳ですね。

ダンパ-1本の部品構成はこんな感じです・・・あっ!これにコイルスプリングがプラスされる訳ですね。
ダンパーの上下はロアアームと側の受けとアッパーアーム連結部分に入った形状になりますので無くても全く問題が無いですね。

コイルスプリングはダンパーに使ったアルミパイプにマスキングテープを一巻きしておいた物に金属線を巻いて内径が少し大きくなる様に作りますと塗装後にもダンパーに干渉する事無く装着する事が出来ます。

コイルスプリングに塗装をして組み込みますとこんな感じになります・・・これでもほとんど見えなくなるかもしれませんが・・・。
ロアアームが無くてもこの程度しか見えません・・・でも作っておかないと納得出来ないですからね(笑)

フロントのロアアームが装着されましたのでいよいよ最終組み立て用のベースに取り付けての作業となります。
なるべく直接ボディに触る事が無い様にしたいですからね~。
下側の部品を取り付ける場合にはもう一度取り外す事が必要です、思いつく部品としてはミッションから伸びるシフトリンゲージを取り付ける時にはもう一度外す事になりそうです。

コクピット内やその周りの組み立てを進めます、ドライバーの足の下に有る消火器を取り付けます。
これは本体だけは準備してありました。
それに洋白線の帯金(0.2X0.5mm)を使って固定用のバンドを作ります、作ってみたものの余りにも単純な形状なのでロックする部分もついでに作ってみました。

フロントサスペンションを組み立ててゆきます。
アップライトとアッパーアームを接着する場合にはアップライトのホイール取り付け部の高さが丁度良くなる様にロアームの下側に檜の角材を削って入れておきましてPP製の綿棒を使ってテコの原理で押さえて接着致します。

明日は反対側のフロントサスペンションの組み立てとミッションのリンゲージを作りましょうか・・・。