Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ミラーの修復・・・そして修理完了しました

2022-07-12 20:56:53 | ミニカー修理

本日の山陰は午前中は雨が降りました。
それでも結構な勢いで降ったもので草刈りの予定だったのですが見合わせました。

なので今日は朝から本業を開始しています。
修理中のモデルも今日中に仕上げてしまいたいですしね。
昨日のブログで最後の部分にトラブルと書いていましたが・・・こんな感じなんですよ。

ミラーの上側が溶けたように凹んでしまっています。
それも左右ですよ・・・同じ場所が・・・この辺りが修理のリスクという物かもしれません、素材がわからないのでやってみないとわからないのです、同じ商品でも全て同じ症状が出るのかもわからないのです。

足だけの補修なのでここには塗料は塗られていないのですが・・・溶けたようになって凹んでいます。

下は昨日マスキングテープを外した時の写真ですがこの時点では凹んでないのです。
落として欠けたと言うのならもっと角張って下の黒いプラスチックが見えているはずなんですが・・・それも無いのです。

一晩おいて足の部分のウレタンクリアーが完全硬化してから全体にペーパーをかけました。
黒い部分はプラスチックです。

そしてパテを盛りました。
まあ大きな凹みでは無いのでグレージングパテで良いでしょう。

乾燥機に入れて硬化促進して・・・パテが固まりましたのでペーパーをかけて整えましょう。
まあこの辺りは普通の模型を作る時と同じですね。

サフを塗ろうとしてエアコンプレッサーのスイッチを入れたら・・・なかなか止まらない。
耳を澄ますと・・・どこかで「す〜っ」とエアの漏れる音がしていました。
どこか緩んだのかな?と思って探ってみますとスパイラルホースのジョイント近くで亀裂が入っていました。
まあもう10年以上も使っていますので樹脂のホースが劣化してきたんでしょうね・・・。
買いに行く時間が惜しいのでAmazonで注文しておきました。
でもとりあえず今日は塗らないとね・・・仕事にならないから応急処置して直します。
亀裂の入った部分をカットします。

親指の先の部分亀裂があるのがわかりますかね〜?
最初はテープを巻いてみましたが思ったよりも圧が高かったので漏れは止まりませんでした(笑)

下の写真で指で持っている部分はホースエンド状になっていましてホースが差し込まれています。
その反対側(見えている部分)で一工夫してみました。
コンプレッサーとエアブラシはメーカーが違うので規格が同じでは無いのです。
コンプレッサー側のニップルにこのホースを差し込みますとわずかにこちら側の先混み部分が太く入りにくいのです。
せっかく分解をしましたのでこの差し込み部分を旋盤で削ってみました。
多分寸法が微妙に合わずパッキンがきちんと押さえきれないのでしょう。
ほんの些細なことなんですが・・・気持ちよく道具を使うために手間は惜しみません。

ホースは穴の空いた部分からカットしていますので少々短くなりましたのでジョインとからいきなりスパイラルになりますが・・・これで新しいホースが来るまでは使えそうですね。
ホースバンドがなかったのでタイラップで閉めておきました、これで簡単には抜けないと思います。

直したエアブラシのホースで早速サフを塗りました。
模型を直すためにエアブラシのホースも修理なんて・・・
なんと回り道ですね〜。

そして調色したホワイトを塗ります。
ホワイトに少しだけアイボリーに寄せた調色でした。

そしてウレタンクリアーを塗りました。
今のところは順調ですね・・・(笑)

ミラーの部分を元に戻しました。
少し厚めのミラーテープですね。
やっと元に戻った感じですね(笑)

ミラーを取り付けて車体の方もこれで元に戻りました。

最後に発送の準備でボディを磨いていましたら・・・
また瞬間接着剤が付いていました、今度は屋根の上ですね。
見えますかね〜??
照明が反射している部分ですくの字型に瞬間接着剤が付いていますね。

ペーパーで削りました。
これなら傷が付いていますので場所はわかりますよね。

そしてコンパウンドで磨きまして・・・全体にもワックスをかけて仕上げました。
どうかな〜!?
これで大丈夫かな??

そして発泡スチロールの梱包に入れて発送しましょう。

綺麗になってまたお客様に楽しんでいただければいいですね。
県内ですので明日にはお客様の元に到着する予定です

お客様から無事到着のご連絡をいただくまではドキドキするのですよね(笑)

発送終了後に隣の畑の草刈りを開始しました、今日は隣の畑の草刈りを終了しました。
明日は当方の畑の草を刈ってからF2007を進められると思います。


本日は修理で終わっちゃいました

2022-07-11 20:44:49 | ミニカー修理

本日の山陰は午前中は晴れたり曇ったりしていました。
午後から雨と言う事でしたので朝からトマト・ナスビを収穫し・・・雨が降るまでにブラックベリーとブルーベリーを収穫しなければなりませんでした。
と言うのもこのベリー系の果実は雨に弱くて雨に遭ってしまうと亀裂が入りまして使い物にならなくなってしまうのです。
天気予報を見ながら収穫しないといけないのです。
朝、8時半から午前11時15分まで頑張ったんですが・・・全てのブルーベリーを収穫するには至らず・・・。
厨房係が終わった14時の時点でまたブルーベリーを収穫です。
ブラックベリーは1.8kg位、ブルーベリーは10kg位有りました。
どおりで時間がかかるはずですよ・・・。
これだけで十分疲れました(笑)

そして本日は軽く修理から・・・と思っておりましたが・・・見れば見るほど重症患者さんでした。
今日はオートアート1/18のランボルギーニヴェネーノですね。

お客様からのご依頼はドアミラーが左右脱落・・・しかも自分で瞬間接着剤で付けたけど・・・と言ういつもの修理のパターンです。

ご依頼は・・・
1. 左側のサイドウインドウについた接着剤を綺麗にしてほしい。
2. 左右ドアミラーが外れたので一度瞬間接着剤で付けましたがまた外れました、ドア周辺についた接着剤を綺麗にしてドアミラーを取り付けてほしい

と言う2点でした。
こちらからのご提案として研磨して仕上げれば比較的安く治りますが、再塗装が必要な場合はすこし高価になりますとお伝えしておきました。

まずは難しい

左側のサイドウインドウの接着剤をなんとかしましょう。
他の部分に傷がつかないように周囲をマスキングします。

下が拡大写真です。
結構べったりと付いてしまいましたね。

 

ペーパーを使って削ります。
瞬間接着剤の場合は溶かす場合にはアセトンを使いますがアセトンを使いますとウインドウやボディの塗装まで溶かしてしまいますからこのような場合にはペーパーで丁寧に削ってゆくしか有りません。
幸にして瞬間接着剤はプラスチックを溶かしてしまうようなことはありませんから削ってゆけば除去はできます。
最初は2000番のペーパーを使っていましたが取りきれないので800番に番手を下げて削っています。
この時に気をつけるのは木片につけてなるべく瞬間接着剤が盛り上がった部分だけを削るようにします。

2000番で削ってからラプロス8000番で研磨しますとだいぶ綺麗になりました。
ここまできますとホッと胸を撫で下ろすことができますね。
誰だってやったことのない作業ですから・・・(笑)

3Mのハード1を綿棒につけて磨きます。
一部分だけ磨くのではなく比較的広い面を均一に磨くことが大事ですね。

もうちょっとですね・・・
少し白く見える部分があります。

一段階前に戻ってラプロスからやり直しです。
そしてウルトラフィニッシュまで進みました。

はい!
これでどうだ!?
良いかな〜??
その下のドアにべったりと瞬間接着剤が付いているのが見えますね。
この画像を見ていますと、むしろそっちの方に目が行ってしまいます(笑)
指で拭いちゃったんでしょうか?
指紋らしきものまで付いています・・・。
お客様・・・ショックだったでしょうね。

次はこのドアの部分をなんとかします。
やり方は基本的にウインドウと同じなのですがよく見て研磨しないと下地を出してしまったら終わりです。
高価な修理の方になってしまいますから責任重大です。
私は儲かって良いと言う意見もありますが、時間も長時間かかりますし決してお値段ほどには儲からないのです。
そんなに悪徳業者ではありませんから(笑)

今度はウインドウの方をマスキングしておきましょう。
せっかく綺麗にしましたので傷が入ると困りますからね。
そして1000番くらいのペーパーを木片に貼って研磨してゆきましょう。

反対側はどうかな〜?
こちらは左側ほどではないですがやはり瞬間接着剤がたくさんついていますね。
しかもよく見ますとウインドウの方にも飛んでいます。
右のウインドウは頼まれてないけど・・・せっかくなので一緒にやっておきます。

よく見ますとリアのサイドウインドウにも付いてますね。
おそらく手についた接着剤に気がつかず触ってしまわれたのかと・・・

多分、手についていましたね・・・瞬間接着剤が。
ドアの部分にも点々と付いています。
思ったよりも重症です。

まあいいや、せっかくなので全部直します。
まずは右のウインドウからです。
作業は左と同じです。
白く見えますのはもう削っているからです・・・ラプロスで磨いた後ですね。

大体綺麗になりましたが・・・若干内側にも傷がありますが・・・。
ここは触らない・・・なぜかと言いますとこのウインドウは内側から薄いクリアーブルーで塗ってある可能性があるのです、それを削りますとドアを分解して塗り直しになってしまうからです。
まあこの辺りは経験値なので・・・(笑)

でもまあ95%くらいは綺麗になったので大丈夫でしょう。

写真が上下逆ではありません・・・研磨のために光の当たり具合を見ながら削りますのでミニカーをひっくり返しております。
瞬間接着剤は固まりますと透明ですが削って粉になりますと白く見えます。
ボディカラーも白なのでどこまで削ったのかがよくわからないのです、なので光を当てながら接着剤の色を確認して削ってゆきましょう。
下地が出たら・・・終わりです・・・大変怖いですね(滝汗!)

左側のドアですがハード1で磨いてみました後ろの方は大体綺麗になりましたね。
ドアミラーの差し込みピンの周囲は少し白の色が違います・・・と言うことは接着剤がまだ残っていると言うことです・・・ペーパーで少し磨きました。

右側は大体良い所まで削れましたね。
これなら下地が出ずに修理が出来そうです。

ドアのパネルの方に付いていた接着剤もこの通りに綺麗になりました。

上側の部分もピカピカに戻りました

左のドアもこの通りです。

マスキングテープを外して確認ですね。

ボディの方はこれでなんとかなりそうです。
良かったですよ・・・下地が出なくて・・・(笑)
出たらアウトでしたから・・・ふ〜〜っとため息が漏れた瞬間でした。
次はドアミラーです。

まずは取り付け用のピンを0.8mmの真鍮線で作ります。
ドアミラーの足の部分に0.8mmのドリルで穴をあけまして真鍮線0.8mmを接着します。
こう言う部分は瞬間接着剤が良いのです・・・適材適所っていうやつです。

取り付け用のピンをつけましたのでドアにも穴をあけましてドアミラーを取り付けてみました
角度などは真鍮のピンを調整して調整いたします。

反対側も同様に仮組みします
仮組みですよ!
まだ完成ではありません。
見た感じで言えばこれで完成・・・でも良いのですがせっかくなのできちんとやりましょう。

元々の取り付け用のピンが折れていましてボディの残った部分は黒いのです。
その部分に穴をあけてドアミラーを取り付けますがこの黒いピンが少しでも見えますと目立つのです。
なので黒いピンの断面を調色しておいたボディカラーをタッチアップしておきます。

続いてドアミラーですが・・・
足の部分をタッチアップします・・・艶具合を合わせるために足の部分だけクリアーを塗ります。
マスキングをしました。

ウレタンクリアーを塗ってからマスキングを剥がして加温乾燥をしました。
これで明日は組み立ててお客様にお送りできそうです。

が・・・
このあと乾燥機が止まってからドアミラーを確認しましたら・・・
何故か同じ一部分が凹んでいまして何故こんなことになったのか全くわからないのです。
レジン製のドアミラーに気泡が入っていたんでしょうか?

既にお客様に直電で明日か明後日には発送しますとご連絡を入れたのですが・・・(汗!)

明日はこの凹みを修正してみます。
発送が一日遅れる可能性がありますが遅れそうならご連絡を入れましょう。

明日も修理になりそうな気がしてきました・・・。


今日は予定外の修理です

2022-07-03 20:25:48 | ミニカー修理

本日の山陰も暑いですよ〜。
朝方に自宅付近ではパラパラっと雨が降った様でしたがすぐに止んでしまった様です。
これだけですか?って言うくらいでした。

でも出勤してみますと畑は少しだけ湿り気を帯びておりまして自宅付近よりも多めに雨が降ってくれたらしいです。
朝の灌水は免れることができました・・・これは嬉しいですね。
灌水をしてしています汗が滴りましてこちらの方が干上がってしまいますからね(笑)

と言うことで急遽予定変更して作物の収穫です
まるでヘチマの様なキュウリ(今日は大きいのは1本だけでした)や普通のキュウリ・茄子・ミニトマト等を収穫しました。

厨房係をしていますと突然の雷鳴が・・・
すごい勢いで雨が降ってきました、でもこれくらいの雨では土が乾燥していますので焼け石に水かもしれませんね。
山の中で降ってくれないとダムの水も増えませんでしょうしね〜!?
もう少しゆっくりシトシト降ってくれと言うのは人間のエゴか(笑)

今日は厨房係が忙しいはずなので早めに中に入ります・・・と言うか、雨の後で気温が上がったものだからかなり蒸し暑いのです。
植物のためには良いのかもしれませんが・・・人はちょっと辛いところですね。
ここであまり頑張りすぎますとまた体調を崩す恐れがありますから程々にしておきました。

今日はまず修理から・・・修理もしてゆかないと終わらないのです。
少しづつでも進めておきましょう。
今日はK林さんのご依頼品ですね。

これは珍しいサイン入りのモデルですね・・・
え〜っとどこが良くないのか?
F40だとフロントウインドウ・リアウインドウ・サイドウインドウ・リアのメッシュと色々な部分に問題が出ることがあるので良くみておかないとね・・・。

あ〜ありました。
リアウインドウの後ろ側が浮いていますね。
他の部分にも問題があるかもしれませんがザックリ見た感じでは他はまだ手を入れなくても大丈夫そうですね。
これくらいなら程度が良い方だと思います。

リアウインドウを脱着します。
外しました・・・浮いているので簡単に外れます。

本当に傷みの少ない良い個体ですね。
こんな個体はなかなかありませんし、修理も楽なんです。

お次です!!
512TRです。
これもフロントウインドウの写り込みが変ですよね・・・
こう言うのってここが怪しいです。

ウインドウの右上の辺りは浮いています。
よく見ないとわからないくらいなんですが・・・いずれ上側がパカっと剥がれます。
一番良くないのはこの歪んだ状態で放置することですかね。
パカっと外れてしまうならその方が歪みの癖が付かなくて良いんですよね。

よく見ますと前側の中央部分も浮いていました。
ワイパーに隠れてよく見えない部分でもありますね。

ウインドウを外してよく見ますとボンネットの上にうっすらと傷がある様に見えましたので磨いておきます。
これくらいなら3Mのハード1からで十分消えると思います。
ミラーを確認しますと右のドアミラーの接着が緩んでいましたので外してつけ直しておきましょう。

最後はネルの布で磨きまして傷はもう見えません。

そしてウインドウを取り付けます。
仮止めはいつもの様にしておきましょう。
右のドアミラーも元の様に取り付けておきます。

次は246ディノです
この車も一見したところでは問題がなさそうに見えますが・・・

多分ここですね。
フロントウインドウの上側です。
ついでに書くなら・・・この個体ではウインドウも浮いていますがモールとウインドウの間も剥離していました。

ウインドウを外したらエッチングのモールも2/3ほど外れてしまいまして一旦全部外すことにしました。
メッキのモールなんですが酸化して少しくすんで来ていましたのでついでに金属磨きで磨きまして・・・元の輝きを少しでも取り戻しておきました。
モールをウインドウから外さないとできない作業なんですよね。
(下の写真は磨く前です)

固まっている接着剤を掃除しまして・・・ウインドウの周囲のフラットブラックをリタッチしておきます。

そしてウインドウを接着しました。
まだワイパーを取り付けなければなりませんのでこのまま一晩お休みいただきましょう。

今日はF2007のもう一台を進めようと思っていましたが厨房係があまりにもハードでしたので急遽予定変更でこちらをメインにしました。
トップスピードというメーカーの1/18フィアット124スパイダーです。
この車実はNDのマツダロードスターターのメインシャーシやエンジン・ドライブトレーンなどを使って作られているはずです。
発表された時はかなり気になったものです。
出来れば古い124スパイダーが欲しいけどあまりに高くなってしまいましたからね。
だいぶ昔・・・大学生の時に近くに置いてありまして欲しかったですが・・・その時はホンダS600(S660じゃないですよ・・・笑)に乗っていましたから流石に2台も持つ訳にはゆきませんね。

(写真を撮り忘れちゃったので加工前の写真は借り物です)

お客様は実車を所有されていましてその車と同じ仕様にして欲しいというご相談です。
その実車ですが・・・ボンネットもトランクもボディ同色なんです。
つまりこのモデルは余計な事をしてあるんです(笑)
当初は部分的に塗り替えて欲しいというご希望でした。
部分的な塗り替えはボディの分解(マスキングで済ます方法もありますが仕上がりはやはり分解したほうが良いのです)や調色を必要としますからかなり高価になります。
また調色がぴたりと決まれば良いのですが・・・
お客様は「自分はそんなに神経質でないですから」と謙遜されますが私が神経質なので気になるのです。
・・・で絶対色の違いがない方法をとることにしました。
しかもこの方が安くできます・・・多分ね。

このフラットブラックの塗装が問題なんですよ。
どのシンナーを使えば溶けるのか・・・しかも下地の塗料を溶かしてはいけません。
ボンネットの隅でテストしますとクレオスのシンナーで溶ける様です。
しかもこの塗装はグロスブラックを塗ってから上にフラットクリアーを重ねてあるみたいで最初にクリアーが溶けてきましてそのまましつこく溶かしますとやっとブラックが溶けます。
つまりタイムラグがあるんですね・・・

この時点ではまだわかりませんがこのブラックの下にウレタンクリアーが塗られていてその下がボディカラーであればクレオスのシンナーでブラックの部分まで拭き取れば他のボディと同じカラーになりますね。

・・・と、まあ理論はそうですが上手くいくかどうかはやってみないとわからないのです。
まずはリアのトランクで試してみました。
ホロの後ろ側のコクピットとの仕切る部分に凸の部分がありますがここは元々グロスブラックが塗られていましたが・・・筋彫りの掃除をしていたら一緒に溶けてしまいました。
後で補修しておきましょう。

ボンネットはかなり厚く塗装されていますね・・・なかなか落ちません(笑)

フラットブラックが溶けて下のカラーが見えてきました。
クレオスのシンナーはウレタンクリアーを侵しませんのでこの様な事ができます。
但し、シンナーに浸けぱなしにしますとやはりウレタンクリアーが剥げてきますから安心はできません。

フラットブラックをほぼ拭き取る事ができました。
そうそう、途中で気がつきました周辺の部分にシンナーが付きますとやり直しになりますのでマスキングテープでカバーしておいた方が良いな〜・・・とね。
これもやってみないとわからないですからね。
まだ筋彫りの中にフラットブラックが入り込んでおりまして他の部分と筋彫りの色に違和感があります。

筋彫りの中のフラットブラックを落とすために古い筆にシンナーを含ませて擦ります。
余計な部分にシンナーが流れないように左手でティッシュで押さえ、右手は古い筆にシンナーを含ませたもので掃除をしました。

残念ながらリアのスペースに再現されているホロにシンナーが飛んでしまったので周囲をマスキングしてフラットブラックを塗って補修しておきます。

続いてボディにコンパウンドをかけて仕上げましょう。
フラットブラックはいくら拭いてもシンナーが乾きますと少し黒っぽく見えてしまうのです。
ウルトラフィニッシュで軽く磨きますとすっきり仕上がります。

今日はここで終わりです。
後ナンバープレートを作って取り付けたら完成ですね。

明日はナンバーを作って取り付けたら絶対F2007です(笑)


本日予定を変更して修理を進めます

2022-06-23 21:50:31 | ミニカー修理

本日の山陰も暑くて天気が良かったですね。
本当に梅雨は・・・どこに行ったんでしょうと・・・ため息をついても仕方がないのです。
今までこんなに天気が気になることはなかったんですけどね、畑がありますとどうしても天気が気になってしまう私です。

今日も出勤したらテラスの上に置いている花に水やりをします。
そして建物の横のグリーンカーテンのスイカにも・・・中庭のブルーベリーはこんな感じです。
ホースと塩ビパイプを使いましてつなげて水栓を開ければ自動的に灌水ができるようにしています。

そして畑の作物にも水をやります・・・こちらは全手動です(笑)
作物の近くまでホースを引っ張りまして汗をかきかきの作業です。

畑で水をやっていますとどこからともなく甘酸っぱい良い香りが漂ってきました。
この香りは・・・プラムだ!!
木をみますと食べ頃のプラムがいくつか見えます。
結構高いところにもなっていますので特製のタモを準備しましてプラムを収穫します。
完熟になるまで木になっていますから・・・甘くて独特の香りが口いっぱいに広がります。

そういえば・・・郵便局に行かなければなりませんでしたね・・・思い出しました。
昨日作ったS木さんのデカールを発送します。
ついでにホームセンターによって枯れてしまったピーマンの苗を2本買い足しました。
と言うのも恐らく害虫によって根を切られたみたいでして隣り合った2本のピーマンが枯れてしまったんです。
隙間があるのがどうも気になりまして苗を買ってきたと言うわけです。
ピーマンの植え付け時期としてはもうかなり遅くなっていますが果たしてホームセンターに苗が有るのか・・・甚だ懐疑的だったんですが・・・有りました!!
しかし、少々高価ですね〜これを枯らしてしまったら悔やみきれないお値段なんです。
(ピーマンを買った方がず〜っと良いという意味ですね)
ついでに数日前に連絡をもらっていた芝刈り機のエアクリーナーですが届いたみたいなので引き取りに地元のホンダディラーさんまで足を伸ばしました。
これがないと芝刈りができませんからね、大事な道具なんです。
こんな雑用は水曜日にやっておけば(家内からも言われました)・・・と思うかもしれませんがこのディラーさんは水曜日が定休日なので今日じゃないとダメだったんですね。
Cafeまで帰ったら厨房係直前の時間でして・・・肝を冷やしました(家内がツノを出していないかとても心配だったんです・・・笑)

さて今日もたくさんのお客様がCafeにお越しいただきました、誠に有難うございます。
で午後の本業に移りましょう。

今日はサムライの予定をしていましたがちょっと急ぎの修理が入りましたのでこちらを優先します。

その前に先日返送したマーク2のリアウインドウのエッチングが浮いていたらしいのでそれを再修理しておきます。
直ってないのにお金を頂くわけにはゆきませんからね。

モールのエッチングの上側とルーフのあたりが浮いていました・・・リアウインドウをもう一度脱着します。
これで大丈夫かな??
一晩置いておきまして異常がなければ発送ですね。

続いてこの方ですね・・・
一見何も問題がないように見えますがドアミラーの角度が開いたようになっていましてこの角度を調整して欲しいそうです。
どうやら599は同じお姉さんが組み付けられているみたいでして・・・ほとんどのようにドアミラーの角度がこんな感じになっているみたいですね。

そして床板も同じです・・・
全部曲がっています(笑)
しかもちょっと車高が変じゃないかな〜とかなりシャコタンになっています。
理由は後でわかります。

まず床板を修正するために裏のビスを取ろうとして違和感が・・・
メイクアップさんはこのビスの部分にチューブなど使わないはずです。

まあいいや・・・と裏板を取り外しますとこんなに曲がっています。
この曲がりを直しますと必ず何箇所か黒い塗料が剥げてしまうのですよね。
仕方がないのでこの板は塗り直します。
でもまたビスの周囲とかは剥げてしまうんでしょうね〜まあ仕方がないですよね。

上から見ますとミラーの取り付け角度が違いますね。
右側は「これじゃあ後ろが見えないんじゃないか?」って言う角度になっています(笑)

この599のドアミラーの取り付けピンは下側にしかありません、しかもかなり細くて弱いのです。
なのでいきなり曲げてしまうのはあまり感心できません。
エナメルシンナーを筆で少しつけて接着剤を柔らかくしてからゆっくりと角度調整ですね。
まあこの方法で本当に良いのかは今までこのご依頼はなかったので不明です。

で・・・左右が均等になるように調整してみました。
これでいかがでしょう?

このミニカーがシャコタンになっていたのには訳があります。
ボディとケースの下側の間に通常はスペーサーが有るのですが・・・これが付いてなかったんです。
この状態ですとビスを締め付けますと先日のD&GのF12の様にホイールが曲がってしまう恐れがあるのです。
また輸送中に衝撃が加わりますと同様にホイールが歪んでしまいます。

今回は真鍮を使って現場の車高に合わせてスペーサーを作りました。
フロントが3.0mmリアが3.5mmですね。

メイクアップさんのと同様に黒く塗っておけば自作品とは思えませんよね。
この後ケースに止めて修理完了です。

続いてF40です
この車・・・いいですね。
宝くじが当たったら必ず買いたい車の筆頭です。
これを趣味の車で買って・・・もう一台はホンダNSXタイプRですね(笑)まあ実車は無理ですけど。

ワイパーの浮きということでしたが、よくみますとフロントウインドウが浮いてワイパーを押し上げております。
なのでウインドウの脱着が必要になります。
下の写真ですがウインドウの上側も浮いていますね。

さらによく観察しますとリアウインドウも浮いております。
せっかく送っていただきましたのでここも修理をしておいた方が良いですね。

そしてお客様から指摘のあったサイドウインドウのスライド窓のエッチングですがコチラも外れていますね。
ここが外れるのは珍しいです・・・初めてかもしれません。

サイドウインドウ自体は外れてなさそうなんですけど、接着が甘かったのかもしれませんね。

接着してマスキングテープの細切りで仮止めしておきます。

そしてフロントウインドウとリアウインドウの接着をしましょう。
F40の弱点なので・・・美しい車は繊細なんです。

そして修理完了ですね

そして修理完成後の確認をしていたら・・・気がつきました。
ミニカーのプレートですが・・・浮いていました。

せっかくなのでこのプレートも直しておきましょう。
プレートを一回外しまして両面テープをエナメルシンナーで掃除します。
そして貼りなおしです。

次はF40GTEです。
コチラもワイパーの浮きと床板の曲がりの修正ということなのでワイパーを外してウインドウを点検しましたが、ウインドウはほとんど異常なしなんです。
ワイパーを持ち上げているような事もありませんでした。

よってワイパーを脱着しただけです。
ただ単にワイパーの接着が外れていただけだったのかもしれません。

そして裏板の修理ですね。
F40にしてはかなり曲がっております。

まあここの修理はいつもの事で・・・
修理も普通通りに完了です

問題があったのはこのミニカーを止めるためのビスですね。
プラスのネジなんですがネジ山が舐めています。
仕方がないので在庫のネジの中から同じ形状のネジを探しまして交換しておきます。
これは無料です(笑)

F40GTEの修理完了ですね。
これでまたお客様はF40をお楽しみいただけますね。

続いて599ですがこれは先日修理したものなのです。
ドアミラーが上を向いていまして再修理になりました。
接着剤が瞬間接着剤なのでお客様に確認しましたらオークションで購入されたらしいのでどこかで一度修理を受けているのかもしれません。
その時にドアミラーの上側のステーを少し削っているようで上側が少し短いのです・・・よってドアミラーの端の部分が上を向いてしまうのです。
こんな場合は下の取り付けピンをカットして下側のステーを少し削ります・・・これで取り付け角度の調整ができるわけですね。

でも取り付けピンをカットしてしまいますと取り付け強度が保てなくなりますからピンをつけなければなりません。
真鍮の0.3mmの線を使いまして取り付けピンを作りました
このステーの厚みは0.5mm程度・・・そこに0.3mmの穴を開けますから余裕がほとんどないのです。
下の写真はぎりぎりで穴を開けて真鍮線を差し込んで接着し接着面をタッチアップしたところですね。
タッチアップはしなくても問題ないかもしれませんが万が一に見えたら目立つだろうな〜と思いましてね。

ドアミラーを取り付けました
硬化するまではマスキングテープの細切りで支えます。

真正面ではないので左右が違って見えますけど・・・ドアミラーがバンザイ状態ではありませんから・・・多分大丈夫でしょう。

さて明日こそは雨が降るかな・・・そしてサムライを進められるかな??
まあ取り敢えず頑張ります。


本日は修理です

2022-06-18 19:53:48 | ミニカー修理

本日の山陰は大変暑い1日となりました。
数日前の天気予報では雨、その後曇りに変更になりましたが蓋を開ければ晴れて空が青い・・・
昨日のブログの最後の部分にちょっとだけ書きましたが今日は結婚式でしたので暑いのを別とすれば天気が良くて何よりでした。

もう少し前に入籍をして既に一緒に暮らしておりますから、この結婚式は皆さんにご披露という形なんですが島根でもコロナが落ち着かなかったのでなかなか結婚式と言う事にならなかったんですね。
最近はかなり落ち着いてきましたがそれでも大勢の親戚を集めるわけにもゆかず最低限の人数で落ち着いた良い結婚式ではなかったかと思います。
私たちの時のように友人や親戚をたくさん呼んでの結婚式はこれからの時代は難しくなってゆくのでしょうね。
当然ながら新婚旅行はそのうちに・・・だそうです。
私の時は披露宴が終わるとまだ酔いも冷めないうちに出かけた(飛行機・・・確か伊丹空港に着陸前に揺れましたね・・・酔いが覚めちゃった)ものです。

まあアレはアレで良かったような気がしていますが、当時はそれが普通だった。

帰ってきてから少しブログを書いております。
さすがに今日は時間が無いです(笑)

今日の作業は修理です
ケーニッヒ512BBiターボです
フロント・サイドウインドウを脱着します。

お客様は実は同じものを2つお持ちのようで2台同じものが修理に入っております。
片側はサイドウインドウまで脱着しなくても良いかな〜と思いましたが、サイドウインドウの下側の1/3くらいが接着が甘かったのでやはり同じように脱着しておく事にしました。
後でまた外れますとガッカリされますからね・・・この部分は追加になりました。

同じ様に組み立てられていますから外れる部分も同じ・・・何と精度の高い組み立てをおこなっているのでしょうか!?
多分組み立てるお嬢さんの手向きとか癖がありますから同じ様になってしまうのでしょう。

ウインドウを接着して・・・
この後片側のモデルはリアのルーフスポイラーが瞬間接着剤で修理されていまして少し接着剤がはみ出していますのでそれも修理しておきます。
下の写真で向かって右側の個体の接着部分が白く見えますね・・・その部分を修理しました。

その時に気がつきましたが・・・
こんな部分にも接着剤がついています。
多分誰かが気がついて取ろうとした傷も拡大しますと見えてきますね。

こんな場合は少々荒療治をしないと治らないのです・・・
2000番のペーパーで削ります。
クリアーの層がありますからそこまでは削っても大丈夫です。

その後ラプロス8000番で研磨しました。
この後はコンパウンドで磨けば綺麗になります。

こちらも同じ様な512BBiターボですがマーカーが白でありますから違った個体とわかりますね。
これはまだ軽症なのでフロントウインドウだけです。

接着剤を掃除してタッチアップをしてから組み立てます。
これくらいですと修理もすぐに終わります。

気がついたのが・・・屋根の上のゴミつきですね。
クリアーコート時にゴミが噛み込んでしまったんでしょう・・・
とても気になりますのでこのままお返しするのは忍びないですねこの際掃除しておきます(ここは頼まれていないし見積りにもありませんのでサービスです)

同じ様に2000番で研磨して・・・

ラプロスです。
これでもまだ細かな傷が見えますね。

コンパウンドのハード1をかけますと綺麗になります。
仕上がり具合で行きますと90%くらいかな〜(笑)

続いてウルトラフィニッシュで磨きましてツルピカですねこれでお客様も喜んでくださるでしょう。

そして1000馬力の!?テスタロッサのケーニッヒですが・・・一見どこも悪く無いような気がしてお客様に確認させていただきましたら・・・何とテスタロッサの特徴であるリアのスリットのエッチングが曲がっていました。
ボディが収縮したことで曲がってしまったんですね・・・取り外して曲がりを修正しておきました。

ただし曲がりを修正と言ってもまっすぐ伸ばすとボディの幅より出っぱってしまいます。
少し後ろに出す感じにしないと収まりがつかないのですよね・・・
完璧にするには新しいエッチングを作るかカットして加工しないとダメなんですよね。
これ以上収縮が進むならそれも考えないといけなくなりますね。
再塗装を前提ならカットして直すのですが・・・費用的には修理の範囲を越えてしまいますから考えどころです。

続いて599X Xですね。

フロントウインドウの脱着の見積もりですが・・・確かそうだったと思う。
リアウインドウがブラックアウトされた仕様なのでウインドウの歪みが見えやすくて・・・やっぱり脱着しておいた方が良いかと判断しました。まずはフロントウインドウからですね。
外した時にマットブラックのボディカラーが・・・一緒に剥がれてしまいましたが、これは想定内です。

リアウインドウを外すために作業をしていますとリアのサイドウインドウまで浮いてきました。
多分既に外れていたんですね、多分Cピラーの部品で押さえられていたのかもしれません。

反対側のCピラーも念のために外して確認しましたがこちらは問題なさそうでしたので右側のみウインドウを再接着しました。

結局フロント・リア・リアのサイドCピラー左右と、結構大掛かりになってしまったという・・・(笑)
たまにはこんな事もあります。

今日はここまでです。
明日は通常営業です・・・
本業は多分812GTSを進めることになるかと思います。