熊本熊的日常

日常生活についての雑記

店子の了見

2014年02月07日 | Weblog

午前中にガスの定期点検があり、それに立ち会った。昨年5月の終わりに入居し、その時に一通りの点検を受けているので、ここで異常が発見されても困るのだが、やはり「異常なし」だった。点検の人が「きれいにしてお住まいですねぇ」と感心したように言っていた。世辞だろうが、言われて悪い気はしない。今の午後からの勤めになって以来、妻の出勤を見送った後に必ず家の中の掃除をしている。掃除のことを「清める」と言うことがあるが、掃除をした後の静まった雰囲気が好きなのである。それと、暮らしの場を清めるのは文化であり文明であるとも思っている。掃除をして整理整頓がなされた場で暮らす動物は人間だけだ。身の回りを清潔にするのが人間で、そうでないのは畜生だ。

さらに、他人様のものを借りて生活をする者の礼儀として、借りたものは借りる前と同じかそれ以上に奇麗にして返すものだと思っている。もちろん、使えば汚れたり傷がついたりするものもあれば、消耗するものもある。うっかり欠損させてしまうこともある。しかし、借り手としての自分の姿勢としては、気持よく返したい。自分のものだから大事にして他人のものは租末にするというのは下の了見だと思っている。人として生きる以上、恥ずかしくない生を全うしたい。些細なことだが、身の回りを清潔にし、整理整頓をしっかりとするのは、住まいという物理的なことだけではなく、生き方そのものに通じることだと思うのである。