天気予報通り今日は大雪になった。陶芸教室のほうは昨日のうちに今日の休講が決まり、終日家の中で過ごした。午前中のうちは、近所の公園から子供たちが遊び回る声が聞こえていたが、雪と風が強くなった午後はすっかり静かになってしまった。自分が暮らしている地域は、家の中で過ごす限りにおいて何の不自由もなかったが、停電に見舞われた地域もあったようだ。停電になると生活が極めて不自由になる家庭もあるだろう。かなり最近まで「オール電化」が流行のようになっていた。あの震災の後はそういう馬鹿なことは聞かなくなったが、オール電化になってしまった家が停電に見舞われたらどうなるのだろう。「オール電化」の旗振り役をしていた電力会社は、オール電化した家庭の生活を守る義務があるのではないか。オール電化導入の動機付けとしては、高齢者が裸の火を扱うのは危険なので熱源として電気を使う、というものではなかったか。高齢者の家庭がこの寒いなかで熱源を奪われたらと想像すると他人事ながら心が痛む。
子供の頃、家には火鉢があり、それで焼いた餅が旨かった。風呂も練炭で沸かしていた時代があった。毎年、サンマが出回る時期になると、七輪で焼きたいと思うのだが、七輪を置く場所が思いつかず、毎年、炭で焼いたサンマを食べ損なっている。それでも、一昨年だったか、七輪を買おうと決めたことがあり、手始めに燃料用の炭を購入した。しかし、よくよく考えてやはり適当な設置場所が思いつかず、七輪は断念した。今、手元にはそのときの炭が残されている。今日、停電の報道を目にして、やはり火鉢を買おうかな、などと考え始めた。